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昼休み。
メロンパンのお陰で、
午前中は なんとか乗りきる事が出来た。
そして、昼休み。
今日はない、と思っていたお弁当をカバンの中から見つけ(どうやら あの2人が入れてくれてたらしい)、片桐くんに、玉子焼きとウインナーで メロンパンのお礼をして・・・・残りを食べて・・・・・する事がなくなって・・・・・また 机に突っ伏す。
つい何日か前までの昼休みは、ひっそり目立たないように、本を読んだり、ぼんやりしたり、1人で過ごすのが 何より 好きだったハズの俺。なのに・・・
つまんない。
昼休みって こんなに長かったっけ・・・
なんか・・・なんか分からないけど
つまんない。
『はぁ・・・・・・』
結局、午前中の休み時間に玲音と咲哉は
姿を見せなかった。
前も、放課後に 家に来たよな?
じゃあ、今日も そのつもりなのかな?
『はあ・・・・・・・』
放課後まで長い・・・・・。
ああ・・・・・・会いたいな・・・。
話せなくてもいいから
せめて顔だけでも・・・
・・・って、
乙女か、俺はっ!
でも・・・・・・・
でも・・・・・・・
やっぱり、会いたい。
『・・・よし。』
行こう。
外からちょっと覗くだけにしよう。
チラッとでも顔が見られたら
それでいいんだから。
そんな風に 考えたら 居てもたってもいられなくなってしまった俺。
勇んで、教室を飛び出した。
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