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いざ。
勢いよく飛び出したものの、廊下に出てからは、慎重に・・・隣の教室の後ろへ 忍び足で移動する。
出入り口の扉の真ん中のガラス窓・・・
ここなら中が見渡せる。
だけど、
見渡せるという事は = 見つかる可能性も高い、ってなワケで・・・。
やはり、これしかない。
扉をほんの少し開けて、こっそり中を覗く。
『えーと・・・どこだ・・・?』
よく見えないな・・・・。
うーん。
これ以上 開けたらバレるかな。
どうしよう・・・・
全っ然、見えない・・・・。
ここは 思いきって開けてみる?
あと5㎝くらいなら平気かな?
平気だよな?
よし。
迷ってる時間はないと、扉を開けようとした・・・まさに、その時!
『みっきー?』
『・・・みー?』
『 ─────っっ !!!』
背後から・・・聞きなれた声がした。
『れっれれれ玲音!さ、さささ咲哉!』
振り返ると、キョトンと俺を見ている2人の姿・・・・・!
『何してんの?』
『何してんだ?』
『────── っ !
・・・・や・・・あ、あの・・・・っっ !!』
はわわわっ !!!
なんてこった!!
まさか教室にいなかったとか!
最悪のパターン!
あんなに会いたかったのに・・・
会いたかったけど・・・・
こんな風に 会いたくなかったーっ !!
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