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筆攻め☆13

もぞもぞ 起こさないように気をつけて 慎重に2人の間から抜け出して なんとかベッドから下りる事に成功~! よっしゃー! ふっふっふ♡ どうやって起こそうかな~? 襲われないように 足なんか くすぐっちゃおうかな~? ふっふっふ♡ ふっふっふ♡ 楽しい♡ ちょっとだけ 俺をからかう2人の気持ちが分かるかも~♡ ───と、勢いよく立ち上がったものの 足に力が入らず ガクンッと腰が砕けた。 『おっとっと・・・はわわわっ・・・』 ヨロヨロと何歩か進んで、サイドテーブルに ぶつかりそうになりながらも なんとか手をついて 倒れずに済んで、ホッと 安堵の息を吐く。 そして 『・・・・・・・・あ。』 サイドテーブルの上に 並べて置いてある 「筆」に目が止まった。 俺に使ったヤツなんだろうけど ちゃんと洗ったみたいで 毛先は ふわふわ。 ふわふわ。 『─────!!』 これ・・・いいかも。 昨日のお返しに、これで・・・ 足、くすぐっちゃう?? ふっふっふ 楽しそう♡♡ やっぱり今日の俺、天才っ!! めっちゃ頭 冴えてるっっ!! 『よーし♪』 何本か並べられた筆の中から 1番 大きくて、 1番 ふわふわなのを選んだ俺──は、 いそいそと2人の足元に向かって そーっと 布団をめくった。

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