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筆攻め☆14

『くふふ♡』 期待に胸膨らませ まずは玲音の足の裏に筆をスーッと滑らせてみる。 ビクッ!と足が跳ねて シュバッと布団の中に消えた。 おお♡ 『ん~・・・・・』 おおっ(汗) 唸る声がしたものの起きて・・・ないな。 それでも、しばらく様子を見て ちゃんと寝てるのを確認してから・・・ もう片方の足も、こしょこしょ。 同じように ビクッと跳ねてシュバッッと足が引っ込む。 おおお♡ うはは♡ 楽し~♡♡♡ 『ん・・・んん~・・・・』 あ。ヤバ・・・・! 今度こそ起きちゃった?? 慌てて しゃがんで隠れる。 ・・・・だけど、 玲音は丸くなって コロンと寝返りをうつと また気持ち良さそうに寝息をたて始めた。 あ、寝た・・・・ あー、ビックリした・・・ でも、これ面白ーい♡♡ 『ふへへ♪』 じゃあ、次は咲哉、いってみよ~♪ こしょこしょ。 ───シーン。 『あれ?』 ビクッもシュバッもなく咲哉の足は まったく反応なし。 『ん~?弱すぎ・・・?』 咲哉は(なんとなく)鈍感そうだし、 玲音よりは大胆にくすぐっても大丈夫かな? よし、もう1回だー♪ こちょこちょこちょ~♪♪ 今度は、足の裏全体をくるくると円を描くように 筆を滑らせてみた。 だけど・・・・・・・・・ ───シーン。 『あれ?』 やっぱり反応なし。 うーん。 筋肉ムキムキだと足の裏も皮が厚くなる・・・とか? 『・・・・・・・・・。』 まさか、な。 でも・・・・だったら、スゴいな・・・ ますます筋肉に憧れる 俺も鍛えよっかなぁ・・・・ ムキムキ・・・・ ムキムキ・・・・ 『うへへ♡』 うはー♡♡♡ いいなぁ♡ 憧れるなぁ♡ おっと。 そんなコトより今は咲哉、咲哉♪ サイドテーブルに小走りで向かって もう1本 筆を取ってくると 両足同時に くすぐってみる。 でも………まったく反応なし。 『ん~』 面白くない・・・ 『ん~・・・・』 よし。 もう1度、玲音にやっちゃお♪ 引っ込んでしまった足を探すため そろり と、布団をめくる。 『あれ?・・・・・・・ない。』 もっと上か・・・・ 起こさないように慎重に慎重に 少しずつ、そーっと持ち上げる。 でも・・・・・・・・・ 『ない・・・・・・・・・?』 あれぇ? なんで、ないの?? まだ上にいるってコト? もー、 どこまで丸くなってんだよー! 手が届かなくなってきたから・・・・と、 ベッドに片足を乗せて、布団を掴んだ その時・・・ 『何してるのかな?みっきー?』 低く笑う玲音の声が、" 後ろ " から 聞こえ・・・て・・・・・・・ ・・・・・・・・・・って、うし・・・・ろ??? 後ろっっ!?!? 『楽しそうな事してるね♡みっきー?』 『───────っ!!!』 ほぅあぁ! ほぇあぁぁぁぁぁぁっっ!!!! お、起きて・・・・・起きてるぅぅぅ!! い、いつの間にっ!? ヤ、ヤバ・・・・・ッッ!!! ヤバいっっ!!! ヤバい!ヤバい!ヤバいっ!! 俺、大ピンチーッッッ!!!!!

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