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筆攻め☆15
はぅわわわ・・・・っ!!
ヤ、ヤバい・・・っ!!
ヤバい!!
───っていうか!
玲音ってば いつの間に起きたの!?
いつの間に後ろに来たの!?
そんでもって
なんで、それに気づかないの!
俺ってヤツはぁぁっっ!!
なんとかしなきゃ・・・!
なんとか・・・
なんとか・・・誤魔化す・・・・・のは、無理だろうけど
なんとか この場から・・・・・・逃げないと!
(出来るのか、俺っっ!!)
『あ・・・あの・・・・こ、これは・・・・・・・』
『うん。これは?なぁに?みっきー♡』
『え、えっと・・・・、────っっっ』
片足をベッドに乗せたまま
顔だけ振り向いて
ビシッと固まる、俺。
『あ・・の・・・・う、あ・・・・・・あの・・・|||||』
『うんうん。なぁに?』
『・・・・・・・・・・・・・ひぃ・・・・っ!』
こ、こわっっ!
玲音の目、目が・・っ・・・・!
ニコニコしてるのに
目だけが・・・・・まったく、全然、これっぽっちも
笑ってないっっ!!
『なぁに?みっきー、言ってみて?ほら♡
さあさあ♡・・・・・・ふふふっ』
『────っっ!!・・・・ひょえぇ・・・っっ!!』
こ、怖・・・・っ、怖いぃぃっっ!!
恐怖のあまり足が ガクガク震えだす。
そんな俺を見て、玲音は また楽しそうに
クスクス笑って後ろから覆い被さるように
抱きついてきた。
『・・・・・・・えっ/////、あの・・・ちょっ・・・・/////』
『みっきー。それ貸して?』
『へ?・・・・・・・・・わわっ』
持っていた筆を2本とも奪い取られ、
そのまま腰を抱かれて
ベッドから引きずり下ろされた。
『・・・っっ、はわ・・っ・・・//////』
『ふふ♪みっきー、可愛いね♡
これで起こそうとするなんて♡♡
昨日の仕返し?』
ぴったり背中にくっついた玲音が
筆を俺の顔の前で筆を振って見せる。
『・・・う・・っ・・・いや・・・・その・・・//////』
『ふふ~♡あのね?みっきー』
『───っ、
・・う・・っ・・・は、はい・・・・・!』
『ふふ♪咲哉はね?くすぐるなら、ここだよー♡』
『・・・・・・・へ? ────っ!?』
───と、何を思ったか
筆と一緒に俺の手を握った玲音───は、
咲哉のくるぶし辺りを クルクルッと撫でた。
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