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カップケーキ☆7
『カバン・・・・・』
『『 カバン??』』
2人がキョトンと俺を見る。
『俺の・・・カバン・・・・取って。』
もう、渡そう。
一生懸命 作ったんだ。
食べてほしい。
熱い体を落ち着かせるために、深呼吸を繰り返す。
『ん。・・・・ほら。』
カバンのある方に座っていた咲哉がカバンを取って渡してくれる。
『あり・・がと・・・・・』
力の入らない手で、なんとか カバンを開けて、潰れてないか確認してから、そっと取り出す。
2人のために作ったカップケーキ。
大好きな2人のために・・・・・
って、やっぱり照れくさいな・・・///
『・・・・・やる!』
わざと、つっけんどんに2人の前に突きだす。
『・・・え。これ・・・・ 』
『カップケーキ?』
いきなりカップケーキを渡された2人は、よく分かってないようで カップケーキと俺を交互に見て、首を傾げる。
『それ、今日・・・調理・・・実習で・・・』
『えっ!! これ、みっきーが作ったの?』
『なにっ !?みーの手作りっっ !?』
『う、うん・・・・///』
2人の顔が パアアアーっと輝く。
『くれるの !?』
『俺たちに !?』
『う・・・・・まぁ・・・///』
『わー!嬉しいっっ!
ありがとう、みっきー!!』
『うわー!マジで嬉しい!
サンキューな、みー!!』
『・・・・・・・///』
眩しいほどの キラッキラの笑顔で、大袈裟なほどの お礼を言われて、恥ずかしいのと嬉しいので ますます体が熱くなる。
うう・・・・恥ずかしい・・・・///
でも、喜んでくれた。
よかった・・・・。
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