193 / 700
カップケーキ☆11
あの後、そのまま続きを・・・、
なんて事にはならず( 先生が見回りに来たからだ。)、大慌てで荷物を手に あの部屋を飛び出した。
急いでいたから、あの濡れたパンツを履くしかなくて、冷たさと 気持ち悪さに 耐えながら、いつもの車で送ってもらい、やっと咲哉の部屋にやって来た。
とりあえず、真っ先にシャワーを借りて、さっぱりして出てくると、テーブルに紅茶と 俺の作ったカップケーキが置かれていた。
『みっきー、座って 座って♪』
『みー、食べよう♪』
『うん・・・』
なんか・・・おしゃれなティーセットに、俺の作ったカップケーキって・・・・なんだろう、この違和感は。
『ホントにありがとう。』
『ありがとな、みー。』
『うん・・・///』
『食べるのもったいないー!』
『だな。永久保存しよう!』
『・・・・・・・・食べろよ。』
せっかく作ったんだから。
あ、トッピング したんだから。
『わー。俺のはマシュマロなんだ~。』
『あ、うん。』
玲音のは、ホワイトチョコのクリームに、白とピンクの小さなマシュマロを敷き詰めて、パステルカラーのアラザンを散りばめた。
玲音っぽく、柔らかくて優しいイメージ。
『俺のはアーモンドか。』
『うん。』
咲哉のは、ビターチョコクリームにアーモンドと小さなチョコプレートを乗せて、銀色のアラザンを散りばめた。
咲哉っぽく、渋くてカッコいいイメージ。
あくまで、俺の持ってる2人のイメージだけど。
ともだちにシェアしよう!