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カップケーキ☆11

あの後、そのまま続きを・・・、 なんて事にはならず( 先生が見回りに来たからだ。)、大慌てで荷物を手に あの部屋を飛び出した。 急いでいたから、あの濡れたパンツを履くしかなくて、冷たさと 気持ち悪さに 耐えながら、いつもの車で送ってもらい、やっと咲哉の部屋にやって来た。 とりあえず、真っ先にシャワーを借りて、さっぱりして出てくると、テーブルに紅茶と 俺の作ったカップケーキが置かれていた。 『みっきー、座って 座って♪』 『みー、食べよう♪』 『うん・・・』 なんか・・・おしゃれなティーセットに、俺の作ったカップケーキって・・・・なんだろう、この違和感は。 『ホントにありがとう。』 『ありがとな、みー。』 『うん・・・///』 『食べるのもったいないー!』 『だな。永久保存しよう!』 『・・・・・・・・食べろよ。』 せっかく作ったんだから。 あ、トッピング したんだから。 『わー。俺のはマシュマロなんだ~。』 『あ、うん。』 玲音のは、ホワイトチョコのクリームに、白とピンクの小さなマシュマロを敷き詰めて、パステルカラーのアラザンを散りばめた。 玲音っぽく、柔らかくて優しいイメージ。 『俺のはアーモンドか。』 『うん。』 咲哉のは、ビターチョコクリームにアーモンドと小さなチョコプレートを乗せて、銀色のアラザンを散りばめた。 咲哉っぽく、渋くてカッコいいイメージ。 あくまで、俺の持ってる2人のイメージだけど。

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