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カップケーキ☆12

『・・・・・・・・・。』 『・・・・・・・・・。』 『・・・・・・・・・?』 食べるのか・・・と、思えば2人はカップケーキを見つめたまま、動かなくなってしまった。 あ、あれ? 嫌いなものでもあったのかな? (一応、食べたの見たことあるのを使ったつもりだったんだけど・・・) それとも、イメージと かけ離れてて気にくわなかった・・・とか? 『あの・・・・・た、食べられない?』 恐々 聞くと、玲音が ふるふる首を振って 八の字眉毛で俺を見た。 咲哉も なにかを考え込んでいる様子だ。 あ、あれ・・・・? 『・・・・ね、みっきー。もしかしなくても、これって俺のイメージ・・・・?』 『みー。これは 俺のイメージなのか?』 ドキ。 『・・・・・・っ、・・・う、うん・・・・』 あ、あれ・・? やっぱり、俺・・・何か間違えた !? 『ううぅ・・・っ!』 『ああぁ・・・っ!』 両手で顔を覆う2人。 『え?えぇ !?・・ご、ごめん・・・・っ!』 わーっ!泣いちゃったっ !? ど、どうしよう! どうすればいい !? 俺、今日 最大のピンチ・・・・・ !! まさかの展開に ワタワタと焦っていると、2人が いきなり、タックルでもするかの勢いで、ドーンと 抱きついてきた。 『ぐえっ !!』 当然、支えきれず 3人でラグの上に倒れてしまう。 『ゲホッ・・・な、な、な・・・何っ !?』 何が起こった・・・ !? 『嬉しいぃ・・・・・!』 『嬉しいっ・・・・・!』 『・・・・・・・・・・・え?』 俺を見下ろすのは、ほにゃほにゃに蕩けた2人の笑顔。 『ありがとう、みっきぃー!』 『ありがとな、みー!』 『・・・・・・・・・・』 び、びっくりしたじゃないか・・・! 喜んでたのか・・・・・。 紛らわしい。

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