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トイレエッチ☆5

みんながみんな、見てる訳じゃないけど、確実に何人かが こっちを見てるのが分かる。 すぐに離れればいいものを、玲音と咲哉は見られてる事なんて気にもせずに抱きついたままだ。 う・・・・//// は、恥ずかしい・・・/// この最悪な状況を救ってくれたのは、隣の席の女の子たちだった。 『やめなよ、あんたたち。』 『佐野山くん、困ってるじゃん。』 その、まるで子供を叱るような物言いに、2人は仕方なく・・という風に やっと俺から離れた。 すげー。 この変態・・・いや・、2人をいとも容易く・・・! すげー!猛獣使いみたい・・・! 見た目が派手で、普段なら絶対に話さないタイプの2人だけど、すごく いい人たちだった・・・! 『じゃあね、佐野山くん。』 『またね、佐野山くん。』 ショボンとした2人がそれぞれ席に戻ったのを確認してから、女の子たちはトレイを手に立ち上がる。 『あ、ありがと・・・///!』 手を振る女の子たちにつられて、俺も ぎこちなくも手を振り返す。 『あはは。可愛い!』 『マジ、可愛いー!』 『・・・・・・・え?』 なにが? 俺が? ・・・どこが? 浮かんだ疑問をぶつける間もなく、2人は去っていった。 『みっきー・・・』 『みー・・・・』 『ん?』 少しは反省したか?と、視線を戻す。 『食べよ?』 『ほら。』 そう言って、反省なんてしてなかったらしい 清々しく爽やかな笑顔の2人が差し出してきたのは・・・・・・・・・ポテト。 『・・・・・は?・・いや・・・むぐっ!』 有無も言わせず、口にポテトを突っ込まれる。 『ふふ。美味し?』 『美味いよなー?』 急いで飲み込んで文句を言おうとすれば、 『騒ぐと目立つよ?』 『静かに食べような?』 なんて、ヘラヘラ言ってのける。 『・・・・・・おっ・・・お前ら・・・・・・』 く、くそぉ・・・・。 俺じゃ コイツらには敵わない・・・。 まだまだ修行が足りないな・・・。 諦めと腹いせ混じりに、勢いよくハンバーガーにかぶりついた。

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