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トイレエッチ☆7
『と、とにかく!離せって/////!』
やっぱり男3人、手を繋いでるのは おかしい!
勢いよく手を振りほどくと、2人は あっさりと手を離した。
そして、俺を見てクスクス笑う。
『じゃあ、映画はホラーにしようか。』
『ああ、いいな。ホラーなら、手を繋いでても おかしくないからな ♪ 』
『は?いやいや!そんな訳ないじゃん!』
どういう理屈だ!
『大丈夫 大丈夫 ♪ 』
『普通 普通 ♪ 』
ルンルン、と2人が歩き出す。
普通じゃないし・・・。
・・・・・っていうかさ、
観るの・・ホラー映画なの?
決まりなの?
俺、ホラー苦手なんだけど。
あーあ。
素直に帰った方がよかったかな。
後悔しつつ、憂鬱な気持ちのまま映画館へ。
ものすごく怖そうなポスターにビビりながら、チケットを買って、2人に挟まれて座る。
あー。怖い。
始まる前から もう怖い。
ホントに手を繋ぎたい。
『はい。みっきー、手。』
『ほら。みー、手。』
『・・・・・・・・・・』
絶妙なタイミングで差し出された手を迷わず握る。
よし。
手を握って、ずっと目を瞑っていよう。
そして、予告映画が終わり、映画が始まった。
俺のドキドキは最高潮だ。
だけど、
始まったのは、ホラー映画ではなく、
今 流行りの邦画アニメだった。
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