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トイレエッチ☆8
『あれ?・・・これって・・・』
不思議に思って2人を見ると・・・
『せっかくの初デートなのに
みっきーの嫌がる事する訳ないでしょ?』
『楽しい思い出にしないとな?』
なんて言って、にっこり笑う。
『・・・・・・・え。』
え・・・・・?
うわ・・・・///
うわわわ・・・////
なんだ、これ・・・////
さっきとは違う意味でドキドキする。
『でも、手は繋いでいようね ♪ 』
『暗いし誰も見てないからな ♪ 』
『・・・・・・う、うん・・////』
指を絡ませ、いわゆる恋人繋ぎをする2人に 胸がいっぱいの俺は もう何も言えなくなって、素直に コクンと頷いた。
映画は、人気があるだけあって すごく面白かった。
『あー、面白かったね ♪ 』
『ああ、よかったな ♪』
『うん!』
混雑する館内を出てからも そのまま手を繋いで駅へと向かって歩く。
「迷子になったら困るから」と、2人が離してくれなかったのだ。
大丈夫なのに。
でも、まあ 俺も手を繋いでいたかったから いいけどさ。
『わ。混んでるね。』
『おー。本当だな。』
駅に着くと、ものすごい人で溢れていた。
確かに 夏休み中の土曜日だから 出掛ける人は多いだろうけど・・・それにしても多くないか?と、戸惑っていると・・・
『あ。これじゃない?』
玲音が壁に貼られたポスターを指差す。
そこには、花火大会の文字が。
『あー。隣の駅だからか。』
『みたいだね。・・・どうする?』
『え?なにが?』
『見る?帰る?』
『みーは どうしたい?』
『え・・・・・』
見たい。
でも、人混みは苦手だし、ちょっと疲れたし・・・どうしよう。
迷っているうちに電車がホームに滑り込んできた。
『ま、いいや。とりあえず乗る?』
『だな・・待っても暫くは こんな感じだろうしな。』
『う、うん・・・』
人波に押されながら電車に乗る。
なんとか2人とは はぐれずに傍に立つことが出来て ホッと息を吐く。
『すごいね。満員だね。』
『サラリーマンになった気分だな。』
『うん・・・』
ホント、世のお父さんは大変だ・・・。
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