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文化祭☆6
『これ。ここ、黄色で塗ってくれる?』
『うん。』
『で、ここはピンクね。』
『うん。』
作っていたのは、校門に設置するゲートで、大谷くんに指示をもらいながら、色を塗っていく。
『あれ。みっきー、お手伝い?』
『おお!みー、えらいな!』
玲音と咲哉が 俺に気づいて傍に寄ってくる。
『へへ・・//// うん。』
『えー。いいな~。俺もこっち やろうかな~』
『あ、じゃあ、俺も・・・・・・』
『こらっ!お前らは こっち!』
上村先輩が2人の頭を叩(はた)き、首根っこを掴んで、引きずっていく。
『ひどい!先輩ぃ~!』
『あああ!みーぃ~!』
『やかましい!仕事しろ!しないんなら佐野山には帰ってもらうからな!』
『う・・・・っ、そ、それは・・・・』
『困り・・ます・・・・・』
『じゃあシャキシャキ仕事する!』
『『・・・・・はーい・・・』』
しょんぼりと背中を丸め、仕事を再開する2人。
『・・・・・・・・・ぷは。』
玲音と咲哉には悪いけど・・・・なんだか おかしくて、ついつい笑ってしまった。
そして・・・
『よっしゃ、完成~!』
『わー、やったー!』
楽しくて 作業に没頭していたら、あっという間に色塗りは終わった。
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