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文化祭☆7
ああ・・・なんか・・・・
ものすごい 達成感・・・!
すっごい楽しかった!
『お陰で早く終わった!ありがとな!』
大谷くんにも喜んでもらえて嬉しい。
『ううん。俺も、手伝えて よかった!』
クスクス笑って握手を交わす。
その後は、大谷くんと みんなに お茶を淹れたり お菓子を配ったり、簡単な作業を手伝わせてもらったりして 時間は過ぎていった。
『よーし、今日の作業は終了!
みんな片付けてー!』
『はーい!』
上村先輩の号令で みんなが片付けを始める。
今、8時か・・・。
いつも、こんな遅くまで頑張ってたんだ・・・。
これから帰って、ご飯 食べて、お風呂 入って、宿題して、明日の準備して・・・
この忙しさの中で、毎日 電話やメールをくれてたんだ・・・。
それなのに「寂しい」とか「つまんない」とか思ってた自分が なんだか とっても情けない・・・。
ちょっとだけ 凹んでいると、ものすごい早さで片付けを終えた 玲音と咲哉が 俺に飛び付いてきた。
『みっきー、お疲れ!』
『お疲れさん、みー。』
『・・・う、うん・・///』
人目も はばからず、俺を抱きしめて 頬っぺたにキスしようとする2人を慌てて止める。
ホントは俺だってキスしたい・・・!
まだ一緒に居たい・・・!
けど、もう・・・もう帰らなきゃ・・・。
過剰なスキンシップは
後から 寂しくなっちゃうから ガマンだ・・・・!
2人から離れようとした時、玲音が俺の目を覗きこんで優しく言った。
『みっきー、今日、お母さん 夜勤でしょ?
うちに泊まりにおいで?』
『え・・・?・・・い、行く・・・ あ、でも・・・・』
嬉しいけど、一応 母さんに聞かないと・・・
無断外泊は怒られる。
でも、
でも、夜勤の時は 母さん、携帯に出ないしな・・・
と、悩んでいると・・・・
『あ。ちゃんと許可はもらったから。
大丈夫だ、みー。』
『・・・・え?』
い、いつの間に・・・・・・?
いつも思うけど、用意周到だよな・・・。
『だから、一緒に帰ろ?』
『今日は一緒にいよう。』
『・・・・・・っ///、うん!』
2人の言葉に 俺は・・・ 今度こそ、笑って頷いた。
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