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文化祭☆8

『コホン!・・・終わったか?電気 消すぞ?』 上村先輩の呆れた声で ハッと我にかえる。 気づけば部屋の中にいるのは俺たち3人だけで他の人たちは すでに 廊下に出て待っていた。 『──── っ/////// !!!!』 うわわ・・・・・・・・///! 恥ずかしい! 何やってんだ、俺・・・・・////! 『ふふ。ごめんね~。』 『ははは。すまんな。』 ちっとも気にせず、ヘラヘラ笑っている2人の背中を ぐいぐい押して、廊下に出る。 『お、お待たせしましま・・たった・・・・・っ、・・・・!///』 あ。 か、噛んだ・・・・//// 『みっきー、可愛いっ!』 『可愛いな、みー!』 2人が また抱きついてくる。 『う、うっさい・・・・///!』 ダブルの恥ずかしさに撃沈 していると、またも、声をあげたのは 上村先輩だった。 『はい、面白いけど もう終わり。 帰るぞ~?』 上村先輩の一声で 笑って見ていた みんなも ぞろぞろと歩き出す。 『佐野山くん、ドンマイ!』 『いいよねー、ラブラブ!』 『いいもの見せてもらったわ~!』 なんて、みんなが声をかけてくれるのが、 嬉しいような 恥ずかしいような・・・ 穴があったら入りたい・・・・/// つーか、穴を掘って埋まりたい・・・・//// 2人の後ろに隠れるように歩いていくと 昇降口で 靴に履き替えている大谷くんが 『あ!佐野山くん!明日も来る?』 と、話しかけてきた。 『え?・・・・うん。』 『マジ !?よっしゃ、やったー!』 『わーい!明日もみっきーと一緒 ♪ 』 『明日も みーと一緒 ♪ 』 玲音と咲哉も加わって はしゃぐ3人。 そこに上村先輩も やって来た。 『佐野山。』 『あ。ごめんなさい! ・・・俺、勝手に・・行くって・・・・・』 つい即答しちゃった・・・けど、俺 考えたら部外者だった・・・! でも、そんな俺に上村先輩は・・・ 『いや、人手不足だから 助かるよ。でも、いいのか?毎日 遅くなるぞ?』 優しく笑って気遣ってくれる。 『 大丈夫です。』 『今日より遅くなる日もあるぞ?』 『はい。全然 大丈夫です。』 『・・・そっか。そうだな。佐野山には 小早川と邑上を監視するっていう大切な役目もあるしな。そこも頼むな?』 『・・・あはは。それも 頑張ります!』 サボらないように きっちり しっかり見張らないとな。 『じゃあ・・・改めて、よろしく。』 『は、はいっ・・・・・////!』 差し出された手を、今度は しっかりと握り返して 頭を下げた。

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