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文化祭☆9

『ああ!ちょっと!俺のみっきーに 手ぇ出さないで下さいって言ったでしょっ !?』 『いくら先輩でも それだけは 許しませんって言いましたよねっ !?』 玲音と咲哉が 慌てたように握手を交わす、俺と先輩の間に割り込んでくる。 えーと。 これは・・・・デジャヴってヤツか・・・? さっきも まったく同じことが あった気がするんだけど・・・・。 『手 出すなって・・・握手しただけだろうが。』 上村先輩は、不服そうに答える。 『何回もみっきーに触っちゃダメですっ!』 『握手もダメですっ!』 でも、玲音と咲哉も退かない。 『あのな・・・! もう!いい加減にしろ・・・//// !!』 俺は 戒めを込めて、思いっきり2人の頬っぺたをつねりにかかる。 『い、いたーっ!』 『痛い・・・・!』 『当たり前だ!アホッ!』 そのまま ぐいぐい引っ張ってやる。 失礼なんだって・・・先輩に! 反省しろ・・・・!少しは! 『いひゃい・・・!』 『み、みー・・・!』 頬の伸びた変顔で 目に涙をためて俺を見てくる2人。 あれ。 ちょっと かわいい・・・・。 その様子を見ていた上村先輩が、クールな見た目に反して、ゲラゲラとお腹を抱えて 笑い出した。 『あははは!面白いなー、ホント。 あ、遅くなるから もう帰らないと。 じゃあ、明日もよろしく。』 『へ?あ、はい・・・』 急に 慌てたように去っていく上村先輩に 深々と 頭を下げる。 見えなくなるまで見送ると、どっと疲れが襲ってきた。 『俺たちも帰ろうか。』 『そうだな。』 『うん・・・お腹空いた・・・・』 『だねー。あー。 みっきーにカレーかけて食べたい!』 『お。いいな。じゃあ俺はハヤシライス!』 『アホか!かけんでいいっっ ////!』 『じゃあ せめてデザートにチョコを・・・・』 『生クリームと一緒に・・・』 『かけんでいい、つーの!』 ああ・・疲れる・・・・・・||| でも、久しぶりな このアホらしい会話が楽しくて。 怒ってたはずなのに いつの間にか 笑ってしまう自分がいて。 やっぱり 3人一緒が1番だなー。 なんて、思った。

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