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文化祭☆14

ああ・・・・・腰が痛い・・・。 久しぶりに。 でも、幸せ。 でも、痛い。 でも・・・・うへへ。 どうしてくれよう、この気持ち! 内側から溢れでる、このパワー! 『今日は 機嫌いいね、佐野山くん。』 と、大谷くんが 話しかけてくる。 放課後。 今日は体育館のステージ用の飾り付けを作っている大谷くんと その手伝いをする俺。 画用紙を丸く切って、一文字ずつ字を入れて スローガンを作る作業だ。 『機嫌いい?えへへ~。そう?』 『うん。すごく楽しそう。』 そっか、そう見えちゃうのか。 って、ヤバいな~ 俺。 モロに顔に出ちゃってる? 朝のエッチのせいで 腰が痛くて 体は少し怠くて、万全の体調ではないんだけど、やる気だけは 誰にも負けない!そんな感じ。 『なんか、小早川くんと邑上くんも 昨日より格段に張り切ってるよねー。』 『え?あ、はは~。そうだねー。』 チラッと見れば、各 模擬店やステージでの演し物のアンケート用紙や 投票用紙を コピーして切っている2人の姿がある。 ふふん。そっか、アイツらもか・・・・。 『まあ、効率よく能率も上がって 仕事が進む、ってのは いい事だ。』 『え?』 突然、背後からの声に振り向くと・・・ 上村先輩が 立っていた。 こっちも 分かりやすく機嫌がいい。 『この分だと今日も早く帰れそうだ。 佐野山が来てくれて ホントによかったよ。』 『はい。俺、頑張ります!』 誉められたら ますます嬉しい。 この日は、終わらせたい作業を次々にこなし、予定より たくさん進める事が出来た。

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