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文化祭☆19

強いて言えば、 シャツにフリルがついてるのが女装ぽいっちゃ女装ぽいような気がしないでもないような気がしなくもないけど・・。 『・・・お前ら、それが・・・女装?』 『ん?これだよ~?』 『女装だぞー?』 2人は、くるんっと回って見せる。 いや、パンツだし。 これが、女装なの?? それに なんか、他のヤツらはドレスなのに 地味じゃね? 『そうだねー。地味だねー。』 『ははは。地味だなー。』 『・・・・・・・え?』 あれ? 俺、声に出してた?? 『でもね?俺たち 裏方だから ♪ 』 『裏方だから これでいいんだ ♪ 』 『・・・裏方 !?えぇ !?お前らが ??』 なんか、これまた意外・・・ !! あ、でも・・・・、 咲哉は いつも おやつ作ってくれるもんな・・・。 じゃあ、玲音は? 『はーい! 俺は盛りつけと飲み物 担当でーす!』 ・・・・あ、あれ? 俺、声に出してたっけ?? 『そ、そう・・・なんだ・・・・』 『ふふ。色々 思考を凝らしてるから 楽しみにしててね ♪ 』 『みーが来るの楽しみにしてるからな ♪ 』 『う、うん・・・・?』 なんだろ・・・。 今の自信満々な顔・・・。 考えていると、2人が改めて 『うふふー。みっきー大好き ♪ 』 『みー!大好きだぞー ♪ 』 と左右から抱きついてくる。 『こ、こら・・・////!ここ学校だって・・・!』 さっきとは違って 廊下には、たくさんの生徒が行き来していて見られる可能性が高い。 慌てて引き剥がそうとするけど、なかなか離してくれない。 『こらっ//!離せって・・////!』 『やだー。充電~ ♪ 』 『力を蓄えるんだ ♪ 』 『や・・・///目立つ!目立つから・・・////』 慣れてきたとはいえ、やっぱり恥ずかしい! でも、相変わらず非力な俺では 2人を引き剥がす力は・・・ない。 どうすりゃいいんだ・・・・・。 『あ!いた!』 その時、ガラッと目の前の扉が開いて、白雪姫のドレスを着た男子生徒・・・俺にとっては正に救世主になるであろう 誰かが 顔を覗かせた。 『また、お前らはイチャイチャと・・・・』 呆れたように ため息をつく、その男子生徒・・・・、絶妙なタイミングで現れる、聞き覚えのあるこの声の主は・・・・! 困った時に いつも助けてくれる、 俺の命の恩人さん、だった!

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