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文化祭☆27

『チョッコバナナ ♪ 』 『チョコバナナ~ ♪ 』 チョコバナナを掲げ、スキップしながら歩く2人。 くそぉ・・・//// さっきまで ただのチョコバナナだったのに・・・ 今なっては、もう・・・・ただのチョコバナナじゃない・・。 恥ずかしいったらありゃしない。 こうなったら、あの恥ずかしいチョコバナナを早く、抹消せねば。 この世から消してしまわなければ! 『あ、あの・・・そろそろ食べない?』 『ん?そうだね!食べよっかー。』 『そうだな。そろそろ食うか。』 思ったより すんなり2人が頷いて、ホッと息を吐き出し、着いていく。 少し歩いた先にある自動販売機の前のベンチ。 『みっきー、座って座って ♪ 』 『ほら。みー、座れ 座れ ♪ 』 そこに座らされた。 ・・・・俺だけ。 2人は俺の前に立つ。 ニッコニコの笑顔で。 ・・・・ぞくり。(再び) 『ふふ、みっきー ♪ 』 『ふっ、みー ♪』 『・・・・・・・・???』 な、なんだ・・・・? なんか、ちょっと怖いんだけど・・・・。 『はい、あーん ♪ 』 なぜか 、玲音が自分のチョコバナナを俺に差し出す。 『・・・・・・は?』 あーん? なんで? 『いや。俺、自分のあるし・・・』 『いいから ♪ いいから ♪ はい、あーんして?』 『だから、なんで・・・・』 納得がいかず、文句を言おうとした・・・その時、玲音の目が みるみる潤んでいく。 『みっきぃ・・・お願い・・・・・』 『・・・・・・・っ 』 捨てられた仔犬のような眼差し。 う・・・・・・! 『みっきぃ・・・・・・』(うるうる) うう・・・・! だ、騙されるな、俺・・・! 今までの経験上、これは罠だっ! 罠なんだ・・・! (多分・・・・・!)

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