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文化祭☆40
『さ、みっきー♪食べて食べて!』
『さあ、食べろ 食べろ♪ みー。』
『・・・・・・・・無理 ////』
ナイフとフォークを手にしたまま
動けなくなる俺。
だって・・・・
もう、胸いっぱい
お腹いっぱい なんだもん。
・・・・無理。
『そんな事 言わないで!』
『俺たち 頑張ったんだから!』
『・・・・・・・・っ///!!』
あ。
そ、そうか・・・・
そうだった・・・・・・。
でも、胸いっぱいで・・・どうしよう、俺。
食べられるかな?
なんて思っていたら・・・
『あ。食べさせてあげようか?』
『おお。そうだな!そうしよう♪』
相変わらず俺の気持ちを察したらしい玲音が俺からフォークを サッと 奪い取った。
『・・・・・・・・っ!』
『はい。あーん♪』
『・・・・・・・/////っっ!!』
差し出される ひと口分のパンケーキ。
『ほら、みー!あーん、だ♪』
『・・・や、無理!無理 無理っ・・・・///!』
こんな、人の たくさん いるところで
「あーん」?
無理!
無理でしょっっ!
『食べる!食べます!ありがとう!
いただきます!』
慌てて、玲音からフォークを奪い返して、
パンケーキを頬張った。
『・・・・・・・!美味いっっ!』
ふわふわ、とろとろ。
口の中で ほどけて蕩ける。
胸いっぱい、お腹いっぱいは どこへやら。
美味しくて、次から次へと ぱくぱく
口に放り込む。
『ふふ。よかったね、咲哉。』
『おお♪よかった!』
2人が ニコニコ見守る中、無我夢中で
あっという間に平らげた俺なのだった。
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