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文化祭☆43
咲哉が廊下に出て、ずんずんと歩く。
寝起きでボーッとしていた俺だけど、階段を降りはじめたところで ある事に気がついた。
ん?
お、おおおおおお姫様抱っこ・・・!
お姫様抱っこされてる!俺・・・!
いや!
いや いや いや !
ない ない ないっ!
『ちょ、ちょっと・・・・////!
下ろせっ・・・・下ろして・・・・!』
無駄だと分かっていても 恥ずかしさに、体を捻ってみる。
『みっきー?ここ階段の途中だからね?』
『暴れたら・・落ちるぞ?みー。』
やはり、俺の抵抗なんて なんとも思ってない2人は平然と答える。当然、下ろす気もないらしい。
『・・・・・・・・・・・。』
仕方なく、階段で暴れるのは諦め (落ちたら困るし・・・!) おとなしく咲哉に身を任せる事にした。
『ふふ。みっきー、いい子 ♪ 』
『いい子だな、みー ♪ 』
満足そうに咲哉が笑い、玲音は よしよしと頭を撫でてくる。
『・・・・っ////!やめろよっ・・・////!』
子供あつかいすんな、っつーの!
恥ずかしい ヤツらめ・・・・!
『みっきー、ここ階段の途中。』
『みー、暴れたら落ちるぞー?』
『・・・・・・・・わあっ!』
わざと手を緩めた咲哉のせいで落ちそうになって慌てて咲哉にしがみつく。
『そうそう。おとなしくね?みっきー。』
『そうだぞ?みー。じっとしてろよー?』
にっこり笑う2人。
『・・・・・・・・・っ!』
く、く、悔しいーっ!!
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