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動物園デート☆14

『ちょ、ちょちょちょっと・・・・っ! お前ら!なんてこと言うんだよっ///!』 慌てて 2人に噛みつくが、2人は 隠す気は微塵もないらしい。 『俺たち、ラブラブなんだよ~ ♪ 』 『俺たちの自慢の恋人なんだ ♪ 』 隠すどころか人目も はばからず 堂々と抱きついてくる。 『―――っ・・・こ、こら・・・っ/// !!』 『みっきー、好き ♪ 』 『みー、大好きだ ♪ 』 く、くそぉ・・・・//// よくも恥ずかしげもなく コイツらは・・・・//// !! なんか必死で取り繕おうとしている俺が悪いみたいな気持ちになってくるじゃないか/// そりゃあ 俺だって・・・ コイツらみたいに堂々と自慢して歩くなんて事は出来ないけど・・・ こうやって、誰にも恥じる事なく 直球で愛情表現をしてくる2人が・・・・・・す・・・・す・・・/// そこまで思い至ったところで、くいくいっとTシャツを引っ張られ、ハッと我にかえった。 目線を移せば、くりくり お目目で俺を見つめ男の子。 『お兄ちゃんは、こっちのお兄ちゃんたち 好きじゃ ないの?』 無邪気に聞かれ、曇りのない その目に吸い込まれそうになる。 『えっ・・あー・・・・好き・・だけど・・・・』 ゴニョゴニョと言葉を濁す俺に、男の子は まるで俺を諭すように しっかりした口調で言う。 『どっちも すきなら 恋人なんだよ? ぼくもね 同じクラスのまーくんが大好きなんだ~!まーくんが好きどーしは恋人どーしなんだよって 言ってた!』 ニコニコ。 眩しいくらいの笑顔。 『・・・・・・・・・・・』 好きなら恋人。 好き同士だから恋人同士・・・か。 ・・・・・なるほど。 シンプルで分かりやすいな。 シンプルに、そう思えば。 ・・・・・ん? まーくん? って・・・・男の子?・・・だよな? え?この子も男の子・・・・ って事は・・・男の子の言う「好き」は 所謂、恋愛の「好き」じゃなくて、 純粋に人として「好き」って事? なら、俺たちのホントの関係にも 気づいてないって事? ああ、なんだ。・・・よかった。 『そうだね。そう考えたら 恋人になるの・・・かな?』 心の引っ掛かりが取れて、とりあえず話を合わせてみた。 すると男の子は、ニコニコの笑顔を返してくれて 一気に俺の心は和む。 『うふふ・・・・一緒だ~! 恋人、仲良しさんで いーね! ぼくもねー、まーくんと仲良しさん なのー!』 『へー。そうなんだ?いいねー』 仲良しさんって・・・。 可愛い。和むなぁ。 なんて無邪気で可愛いんだろう。 まるで天使・・・・ 俺はもちろん、きっと玲音と咲哉も この可愛らしい天使に癒されてるはず。 『うん!昨日もねー。 いっぱい ちゅーしたんだよー!いーっぱい!』 『・・・・・・・・・・・へ?』 『恋人どーしは ちゅーするんだよ?』 えへへ・・・と照れたようにぬいぐるみを キューッと抱きしめる。 『え・・・・・・・・・・・』 ちょっと待って・・・・どうゆう事? この子、男の子どーしで ちゅーしてるの? ホントに まーくんって子と恋人どーしなの? え?え?分からん・・・・・! どうゆう事 ─────っっ !?

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