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動物園デート☆16

俺が 続けて 喋られなくなった理由。 それは・・・ 突然 、咲哉が キスをしてきたから。 『 ───── ~~っっ /// !!』 ちょ・・・ちょっと・・・・/// !! 人前で・・・・・・! つーか、子供の前で・・・・っ///! なにしてんだよ・・・っ/// !! なにしてんだよーっっ/// !! 慌てて 引き剥がそうとするけど・・・ 咲哉は ビクともしない。 ヤ、ヤヤヤ!ヤバい! ヤバいって・・・/// !! もがいても もがいても (毎度の事ながら)、非力な俺が敵うハズもなく・・・がっつり舌を絡め 吸われ 、息もつけない濃厚なキスは続く。 最初は抵抗したものの、しばらくすると頭が ぽわん とぼやけてきて 段々 力が抜けてゆく。 ダ・・・メ・・・・・ ダメ・・・・・なのに・・・・/// (毎度の事ながら)すっかり 流され、ふにゃふにゃになった頃、ようやく咲哉が 離れた。 『・・・・・・・・・・・・』 『ごめん、みー。 かわいすぎて我慢できなかった ♪ 』 ぺろん と、唇の端を舐められると 自分の状況を一気に思いだした。 『・・・・・っ・・・・・/////』 く、くそぉ。 一応 「ごめん」とか言ってるけど、 ちっとも悪いとは思ってない・・・のは 見え見え。 へらへらしやがって・・・///! って、文句の1つも言いたいところだけど、 それより 気になるのは・・・・・ ちらりと、男の子の方に 目線を向けると・・・ お父さんが、俺と咲哉が見えないように 抱っこしてくれていた。 ああ・・・よかった 見られてなかった・・・んだよな? お父さん、ごめんなさい! ありがとう・・・! ホッとした、その瞬間・・・ 「俺も~ ♪ 」という 能天気な玲音の声がして、玲音の顔のドアップが視界いっぱいに広がった。 あ。と思った時には またしても 俺は 唇を塞がれていた。 『──────っっ////// !!』 それは、咲哉と同じで「ちゅー」なんて 可愛いものではなく かなり濃厚。 玲音の舌が口の中で 暴れまわる。 『んっ・・・んん・・・っ・・・んーっっ/// !!』 『・・ふふ ♪ ごちそうさま。』 しばらくして 玲音が離れ、耳に息を吹き込み囁いた。 『・・・ふぁ・・・っ・・・・・・・////』 連続の濃厚なキスと耳への攻撃で 俺は もう腰はヘロヘロ、足は砕けて1人では立つ事も出来なくて。 そんな俺を咲哉が ひょいと抱き上げ、 あんぐり 口を開けたままのお父さんに、 「お子さんの前で すみません」と 頭を下げた後 『恋愛に決められたルールはありませんから』 『好きなら恋人同士!男も女もありません!』 と、呆然と立ちすくむ お父さんにキッパリ言い放ち、 『じゃあ、俺たちは これから恋人を可愛がるんで』 『『失礼しま~す ♪ 』』 くるり と向きを変えた。

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