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動物園デート☆17
『お兄ちゃんたち、バイバーイ!』
『バイバ~イ!元気でね~ ♪ 』
『バイバイ!まーくんと仲良くな ♪ 』
バイバイ・・・・?
・・・・ん?
バイバイ・・・・?
バイバイ !?
ぼんやりしていた頭に、ハッキリ飛び込んできた馴染みある単語。
咲哉に抱かれたまま 必死に首を捻ると、ニコニコと手を振る 男の子の姿が遠ざかっていくのが見えた。
え・・・・!もう、バイバイ?
ちょ、ちょっと待って・・・・!
お父さんと もっと ちゃんと話したかったのに・・・・!
あの子にも お別れの挨拶したかった・・・・!
もっかい 頭 なでなでしたかったー!
* * * * * *
『さ、みっきー。着いたよ ♪ 』
『おし!着いたぞ、みー ♪ 』
結局 あのまま別れてしまって 傷心で ボケーっとしていた俺は2人の声で、我にかえった。
『・・・・・・・・・・・へ?
・・・・・・・・・・着いた?』
どこに?
まだ、抱えられたまま キョロキョロ辺りを見回すと、そこは・・・・
『・・・?・・・・・・・・・トイレ?』
そう。連れてこられた ここは、
なぜかトイレの入り口付近。
ん?なんで、トイレ?
・・・・あ。したいのか。
( ←用を足したいのか、の意。)
『したいの?』
そう聞くと、玲音と咲哉が ギョッとした顔で俺を見た。
2人とも 少し顔が赤くなったような気がするけど、大丈夫かな?
『み、みっきーは シたい?』
『み、みーは シたいのか?』
勢い込んで聞いてくる2人は・・・
今度は、ふーふーと鼻息が荒くなって
目は血走っている。
んん~?
・・・・・・・・大丈夫なのか?
ホントに。
トイレに行きたいか?と言われれば
行きたい気がしてくるな・・・。
『うん。・・・俺もしたい。』
2人の様子が変な事に気がついていたのに 俺は・・・深く考えずに 軽~く返事をした。
それを、
すぐに後悔する事になる・・・・・
とは知らずに。
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