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クリスマスプレゼント☆4

『お!佐野山、やる気だな!』 『おう!やるぜ!俺は!』 『おし!やるか!』 『おー!』 俺につられ、元気のでたらしい男子生徒と共に、突撃~!と ばかりに お店に入る。 玲音と咲哉のプレゼントも気になるけど・・・、男子生徒の彼女さんのプレゼントの方が優先。 だって、 今日は 俺が助けるんだから! * * * * * 『よっしゃ!だいぶ絞れてきたな。』 『うん』 今回は 気になった物があったお店だけを中心に探して、それでも 迷って迷って、やっと ハートのネックレス、ピアスに見えるパールっぽいイヤリング、携帯ストラップの3つにまで 候補を絞る事が出来た。 『やっぱり身につける物の方がいいかなぁ? うーん。・・・・よし、ネックレスにしようかなぁ。どう思う?』 と、ネックレスを手に取って見せてくる。 うん。可愛い。 可愛い・・・けどさ。 俺的には・・・・・ 『・・・・・・ストラップって、 2つ買ってお揃いとか出来るよね?』 『え・・・・?』 俺の軽く言ったひと事に、 男子生徒が弾かれたように俺を見た。 『お揃いっ !? あー!それもいいっ!』 『でしょー?』 「お揃い」って、なんか憧れるんだよなー。 って、した事ないけどさ。 『わー!どうしよう!悩むっ! マジ、悩むっ!どうしようーっ!』 男子生徒が、ジタジタ その場で もがき出す。 あやや。 悩ませてしまった・・・・ ほとんどネックレスで決まりかけてたのに・・・俺ってば・・・。 余計な事、言ったかな・・? 全然 助けになってないし 玲音と咲哉へのプレゼントも 決まってないし・・・ さて、どうしよう !?

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