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クリスマスプレゼント☆6

『ありがとう、佐野山!』 『ううん。見つかってよかったなー』 きれいにラッピングしてもらった袋を大事そうに抱えて 戻ってきた男子生徒。 キラキラの笑顔で、俺の肩をポンッと叩く。 『よし、次は佐野山の番だな ♪ 』 『え?』 『小早川と邑上のプレゼント ♪ 買うんだろ?』 『あ・・・・いや!いいよ、大丈夫!』 俺は、慌てて 両手を胸の前でぶんぶん振って 後ずさる。 だって、結局 何の手助けも出来なかった。 その上、何にも決まってない 俺のプレゼント選びに つきあわすのは 申し訳ない。 『え?大丈夫なん?』 『う、うん。時間かかりそうだし・・・・』 『え?そこ?そんなん気にすんなよ! いいよ、いいよ!つきあうって!』 『いや・・・・でも・・・・・・』 『いいから、いいから!』 ホントに悪いから断りたいのに・・・・ 男子生徒は 気にすんな、と笑ってくれる。 ホントに なんていいヤツなんだろう・・・! 俺は、感動で泣きそうだ。 しかも・・・・・ 『アイツら派手なモン好きそうだよな? だから、すぐ見つかるって。』 なんて、自信満々な発言まで飛び出す。 『え !?アイツらが喜びそうな物、 分かるの !?』 す、すげー! まさに救世主・・・・! 尊敬の眼差しで見つめると・・・ 『あ、あの・・・そんなキラキラした目で見ないで・・・・・ごめん、なんか そんな気がするだけで適当に言っちゃって・・・何がいいかまでは 分かんないんだけど・・・・』 目に見えて 慌て出す。 『・・・・・・え?あ、そっか、いや、いいよ! 大丈夫 大丈夫!』 『ご、ごめんな! で、でも、見つかる!見つかるって!』 『う、うん・・・。だよな!』 あはははーっと 笑い合いながら、自然と 誘われるように 派手な雰囲気満載のパーティーグッズを売ってる店に足が向く。 入り口に差し掛かった所で 男子生徒の携帯が 軽快な音をたてて鳴り始めた。 『あ、・・・彼女からだ・・・・』 『え?あ、出て!出て!』 『ごめん・・・・・!』 男子生徒は、小走りで 少し離れた場所へ駆けていく。 やっぱり、嬉しそうに、楽しそうに。 いいなー。 俺も 玲音と咲哉に会いたくなってきた・・・・。 おっと、その前に プレゼント探さなきゃ! とりあえず、店の中に入る。 そして、入ってすぐ 目に飛び込んできたのは「お店のイチオシ!」の文字と・・・その横の 派手な内装の中でも目立つ、ミニスカートのサンタの衣装を着たマネキン だった。 『あ・・・・・・・・』 ピーン!と きた。 これ着たら 喜んでくれそう・・・・・。

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