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クリスマスプレゼント☆7

これなら・・・・・ これなら喜んでくれる・・・ 絶対・・・・絶体・・・に・・・・・ ミニスカートサンタのマネキンに ふらふらと 手が伸びる。 今 まさに 手が触れる・・寸前、 『お待たせ~、ごめんなぁ!』 と、男子生徒が戻ってきた。 『・・・・佐野山?どうした?』 『・・・・・。はっ・・・・・!』 お、俺は、今 何を・・・・・! 今、なにを・・・・・・///// !! 慌てて 手を引っ込める。 『・・・??大丈夫?』 『あ・・・!う、うん・・・///大丈夫!』 笑って誤魔化す。 幸い、気づかれてはいないようだ。 よかった・・・・、 バレてなかった・・・・! ホッと胸を撫で下ろして、話題を変えるため、かかってきた電話の事を聞いてみる事にする。 『あ。そうだ。彼女さん、なんて?』 『ああ・・・。あの・・・・・・、 今から・・・会わないかって・・・さ・・///』 彼女の話になると 途端に 照れて、どんどん赤くなっていく男子生徒。 か、かわいい・・・・! なんか、ちょっとだけ、 俺に 「かわいい」って言う玲音と咲哉の気持ちが分かるかも・・・! なんて思っていたら、俯いて しばらく もじもじしていた男子生徒が、申し訳なさそうに 顔を上げた。 『あの・・・・でさ・・・、その・・・ 一緒に探そうって言ったんだけど・・・さ、 ・・・・あの・・・・・』 言いにくそうに言葉を濁す。 『あ!大丈夫!俺なら全然 平気だから! 行ってあげて?』 『・・・・・・ごめんな・・・』 頭を下げる男子生徒に、俺は精一杯 大丈夫を伝える。 『いいって、いいって!あ、そうだ、今日は 誘ってくれて ありがとう。嬉しかった!』 『や!いやいやいや!俺こそ、ありがとう。 あ、そうだ!今度なんか 奢る!』 『い、いやいや!いいよ! いつも 俺、助けてもらってるし! その お礼だし・・・・って、そのくせ あんまり役にたたなくて ごめん・・・』 自分が悩んだり、 悩ませちゃったりしたもんな・・・・ ああ、情けない・・・・ 軽く 落ち込んでいると、男子生徒が ぽんぽん 肩を叩いた。 『何 言ってんの!佐野山がいてくれて、俺・・・ すご~く、助かったよ?』 『ホ、ホント・・・・?』 『うん。あと、すごく楽しかった!』 『・・・っ!お、俺も すごく楽しかった!』 『じゃあ、どっちも楽しかったって事で! 奢るはナシにして、また どっか行こうな!』 『おー!行こう 行こう!』 ああ・・・・やっぱり、いいヤツ・・・! 元気 出た! 『じゃあ、またな!』 彼女 会いたさだろう、軽い足取りで 踵を返した男子生徒は・・・2、3歩 歩いて、くるんっと振り向いた。 『・・・それ、喜ぶと思うよ?』 と、ミニスカサンタを指差す。 『へ?・・・・・あっ!//////』 『はは。じゃあな!』 『あ、ちょ・・・・・・・っ!』 言い訳する事も出来ないまま、あっという間に走って行ってしまった。 『・・・・・・っ・・・//////』 うにゃ───────っ! バレてた・・・・・/////! バレてたーっっ////// !!!! 恥ずかしーっ////!!

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