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もう1つのイベント☆4

走って、走って。 たどり着いた・・・2人の家。 とりあえず、玲音の家の門扉のチャイムを押す。───が、応答なし。 もう1度 押して、しばらく待ってみても応答はない。 あ、あれ・・・・? あれぇ・・・・?誰もいない・・・? 『・・・・・・・・・・・・・・』 じゃ、じゃあ・・・咲哉の家・・・! 咲哉の家に行ってみよう・・・! すぐ隣の咲哉の家に移動して、門扉のチャイムを押す。───が、こっちも応答がない。 『・・・・・・・・・・・え?』 いない・・・・?2人とも・・・・? 『・・・・・・・・・・・あ。』 そうだ・・・・・今日って、元旦だ・・・・! アイツらも お正月は 家族水いらずで過ごすって 言ってたんだった! ・・・て事は・・・・・・・・・・・ 『ああ・・・・・・・・・・』 会えないんだ・・・・・・ 3日まで・・・・・・ 会えないんだ・・・・・ がっくり。 ああ・・・・どうしよう・・・・・ この、もやもやを抱えたまんま あと3日 会えないのか・・・・・ がっくり。 このまま ここにいても仕方ない・・・か。 父さんも母さんも・・・救世主くんたちも 放ったからして来ちゃった・・・ 帰ったら ちゃんと謝らなきゃ。 あと・・・・今更だけど なにか出来る事ないか 考えなきゃ。 2人に会えるのは3日後。 ぽけっとしてたら3日なんて すぐだ。 『・・・・・・・・・・よし。』 拳を握りしめ、天を仰ぐ。 帰ろう。 帰って、色々 考えよう。 2人のために何かしたいから。 決意を胸に くるりと向きを変えると・・・・ 目の前に 見知らぬ男の人が2人、ジーッと俺を見下ろしていた。

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