382 / 700

もう1つのイベント☆12

着ることはOKしても、さすがに目の前で着替えるのは抵抗があり、 バスルームへ移動した。 『う~ん・・・・・』 今回も、ちゃっかり下着まで女物が用意されてて・・・それはまあ いいんだけど。 『う~ん・・・・』 新たなアイテム。 それは・・白いストッキング。 新たな強敵の登場だ。 『う~ん・・・・・』 なんとか 着ましたけども。 『似合わん・・・・・』 毎度の事ながら全っっ然 似合ってないんですけど。 ていうか、今更ながら 母さん・・・!ごめんなさい! 神聖なる戦闘服(←母の仕事着の呼び方)を 俺なんかが着て・・・しかも その目的が こんなんで・・・ごめん・・・っ! 着るって決めたのは自分だ。 それに これは神聖なる戦闘服とは違う。 断じて違う。別物だ。 自分に言い聞かせ、バスルームを出る。 似合う、似合わないは 仕方ない。 着ろって言ったのは アイツらだし。 どー見えようが俺の知ったこっちゃない。 ガチャ。 歩く度に擦れるストッキングに苦戦しながら 寝室のドア開けると、2人が ベッドに並んで正座して待っていた。 俺が出ていった時のまま、1ミリも動いていない。 その姿は まるで「待て」を忠実に守っている大型犬みたいで 思わず吹き出してしまう。 『お・・・・お待たせ・・・・・////』 やっぱりジロジロ見られると恥ずかしくて ゆっくりと ベッドに近づくと 俺を見上げる2人の顔が 分かりやすく、 パア~ッと輝いた。 『わぁ・・っ!・・・うわぁ・・・可愛い!』 『おお・・っ!・・・うおぉ・・・可愛い!』 『・・・・・・・・・・・/////』 本気で喜ぶ2人に いつもの如く 思うこと。 マジで 眼科に行け。

ともだちにシェアしよう!