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もう1つのイベント☆20

* * * * * 『ん・・・・・・・・・』 ふわふわと気持ちのいい温もりの中で 目が覚めた。 『・・・・・・・・・・』 見慣れた天井、 寝心地のいいベッド、 そして・・・両隣の温もり。 あぁ・・・・寝ちゃったんだ。 寝ちゃ・・・・・・・・・・ 寝ちゃったっ !? 『・・・・・・・・・・っ!』 わー!ヤバい! 今、何時だっ !? レースのカーテン越しに射し込む陽の光は まだ明るい。 そんなに遅い時間じゃないはず。 それにしたって、元旦に1年の始まりの大事な日に 人様の家で のんびり寝ちゃうなんて・・・!! 俺のバカ! 帰ろう。 父さん、母さんも心配してるだろうし 早く帰らなきゃ。 まずは 2人の腕から抜け出そうと体を捩る。 ───が、いつもの事ながら びくともしない。 足は動かせるけれど、寝返りは うてない。 『う"っ・・・ふんっ・・・ふんぬ・・っ!』 足をバタバタ、必死に もがく。 すると 『んー、・・・なにぃ・・・?』 『ん・・・・、地震か・・・・?』 2人が もぞもぞと身動きして・・・ 足が絡まってきた。 がっちり。 え。え?ええ? 足・・・・・足が・・・動かない・・・! なんてこった・・・! どうしよう・・・ 気持ちよさそうに寝てるから 起こすの 悪いと思ったんだけど 起こすしかない・・・のか。 『・・・・・・・・・・・』 うん。起こそう。 家族水いらず、家族団らんの邪魔をしちゃ ダメだ。 『れ、玲音・・・・咲哉・・・・・』 掠れる声で 名前を呼ぶと、2人は たった今まで 寝てたとは思えないくらい すぐに、ぱっちりと目を開けた。 『おはよう、みっきー。』 『おはよう、みー。』 クスクス笑い声がして、 玲音がおでこに、咲哉が耳の後ろに チュッとキスをする。 『////・・・・・・起きてたな?お前ら。』 『んふふ ♪ なんの事?』 『はは ♪ なんの事だ?』 しらばっくれても ムダだし。 『・・・・いじわる。』 ボソッと呟いた俺に さらにギューッと体を密着させた2人は 『ふふ。みっきーは可愛いよ ♪ 』 『そうそう。みーは可愛いぞ ♪ 』 と、キスを繰り返す。 あ、甘い・・・・・・//// なんか もう・・・なんだ これ。 なんか・・・・幸せだな・・・//// せっかく2人が起きたのに離れたくなくて・・ “ もう少しだけ ”なんて言い訳して しばらく甘い時間を 味わった。

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