392 / 700

もう1つのイベント☆22

『じゃあ、みっきー。送ってくる。』 『飲みすぎんなよ、バカ親父たち。』 『はーい。気をつけて。』 『また来てね、みー君。』 『は、はい。・・・お邪魔しました・・・』 パタン。 『『『・・・・・はぁ』』』 玄関ドアに凭れ、3人で ホッと息をつく。 ああ・・・・・やっと出られた。 そんな感じ。 『ごめんね?みっきー。騒がしくって。』 『普段はもう少しまともなんだけどな。』 『あぁ・・・うん。でも楽しかったよ?』 さっきのお父さんたちを思い出して フッと笑いが込み上げる。 ホント、楽しいお父さんたちだったな・・・ 玲音と咲哉に似てて・・・あ、逆か。 『まぁ・・・それならいいけど。』 『酔っぱらいはダメだなー。』 あれから、色々あって・・・ホントに大変だったけど、2人とも気さくで優しくて 俺を受け入れてくれて・・・・すごく すごく嬉しかった。 (例え 酔ってたとしても・・・だ。) 『じゃあ、また・・・・。』 門の外に出たところで 2人に別れを告げる。 『え?何言ってんの?みっきー。』 『そうだぞ?送ってくぞ、みー。』 2人がキョトン と俺を見るけど。 『い、いいよ!ひとりで帰る! じゃーなー、今度は4日に!』 『『あ!みっきー(みー)・・・!』』 手を振って、笑って 背中を向けた。 2人は・・・俺の気持ちを汲んだのか 追いかけてくる事はなく、振り向けば ずっと 俺を見送ってくれているのが見えて・・・なんだか 心が温かくなった。 * * * * * * * * * * 『ただいまー。』 家に入ると、すぐに父さんと母さんが 玄関に出てきた。 『おかえり、光希。』 『おかえりなさい、光希。』 『あ・・・あの・・た、ただいま・・・』 『会いたい人には会えたか?』 『え・・・?あ、うん・・・うん、会えた。』 『そう。よかったわね。』 『う、うん・・・・・』 『『・・・・・・・・・・・・』』 『・・・・・・・・・・・』 ─── 沈黙。 えーと。 やっぱ・・・ちゃんと話さないと・・・だよな? 急にどっか行った事・・・ 誰と会ってたかって事・・・ さて、どう説明しよう?と 考えていると 『お腹 空いたでしょ? ご飯、すぐ 食べられるわよ。』 母さんがリビングに消えていく。 『そうだな。俺も腹が減った。 手を洗っておいで?光希。』 と、父さんも お腹を擦りながら 母さんに続いてリビングに消えていった。 『・・・・・・・・・・・・』 た、助かったぁ・・・・! ホッとしたら急に お腹が空いてきて、急いで洗面所に向かった。 とりあえず、ご飯!

ともだちにシェアしよう!