394 / 700

もう1つのイベント☆24

『好きな人か。 ・・・・そうか、 光希もそんな年頃になったんだなぁ・・』 父さんは しみじみ 目を閉じて何度も頷く。 『う・・・、は・・・はは・・・まぁね・・・』 ウソは言ってない。 ・・・けど、 言えない 事の大きさに ちょっとだけ 凹む。 秘密を抱えるって大変だなぁ。 でも・・・、 例え 親に言えなくっても、 とんなに凹んでも 玲音と咲哉から離れるなんて これっぽっちも思ってない。 だから・・・ 父さん、母さん、ごめんなさい。 俺は、男 (しかも2人)と、つきあいます! ・・・いつか話すからね! よし、納得。(自分で自分に) あー、喉 渇いた。お茶 飲も。 へんな汗をいっぱいかいたからか いつものウーロン茶が 格別においしい。 2杯めをコップに目一杯 注いで 口に含んだ、その時。 『光希の好きな人かぁ。どんな子かな? 父さんも会いたいなー。』 無邪気な爆弾発言 投下。 『・・・・ぐっ!ぶ─────っっ !!!!』 今度はお茶を詰まらせ、思いっきり噴き出した。 『ちょっ・・・・みつきぃ───っっ!』 『わー!大丈夫か?光希っっ!』 『げほっ、げほっ、げほぉ・・・っ!』 『きゃーっ!ご飯が・・・!』 『うわー!角煮がぁ・・・!』 『ごめ・・・っ・・げほっ!ごほっ!』 食卓は大混乱。 なんとも賑やかな1年の始まりとなったのだった。(俺のせいだけど。)

ともだちにシェアしよう!