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もう1つのイベント☆28

咲哉の登場に ちょっとだけ怯んだ俺を2人が すかさず攻めてくる。 「さあ!みっきー ♪ パンツ脱いで ♪ 」 「さあさあ!みー ♪ パンツ脱ごう ♪ 」 「「みんな一緒 ♪ 恥ずかしくなーい ♪ 」」 『・・・・・・・・・・・・・・。』 なんだこれ・・・。 ノリノリなんだけど。 いや、だが しかし! ここで負ける訳にはいかない! 『だから、しないっつーの!』 キッパリ!断固拒否。 すると、 「ええ !?みっきー!俺たちを見捨てるの !?」 「俺たちがどうなってもいいのか !?みーっ !!」 今度は 泣きそうな声に変わる2人。 『は、はぁ・・・・・・・・・?』 「このままじゃ、俺!寝られないっ!」 「俺もだ!このままじゃ・・うおぉっ!」 「うわーん、うおーん」と 泣き始める。 なにこれ。 完璧な ウソ泣き・・・ ウソ泣き・・・だよな。 『ウ、ウソつけ!騙されないぞ、俺は!』 ビシリ!と、言い放つと 案の定 泣き声は ピタリと止んだ。 や、やっぱり・・・・・! もう~っ!頭 きた! 『いい加減にしろよな!もう切るからな! おやすみ!』 これ以上 つきあってられるか! スマホを耳から離して 画面をタップする。 はー、と大きく息を吐いて スマホをいつもの定位置の枕元に置いて 電気を消して、ベッドに潜り込んだ。 あー、疲れた。 目を閉じると すぐに眠気が襲ってくる。 今日は 色々あったから・・・・・・・・ うとうと 眠りの中に引き込まれていく。 すごく気持ちいい 瞬間・・・。 ───と、そこに・・・・ 「みっきー 」 「みぃー 」 玲音と咲哉の声が・・・・ あれ・・・・・・俺、もう寝ちゃってんの? 夢で2人の声がする・・・・ 「みっきー、起きて~?」 「みー、スマホ見ろ~?」 やけに ハッキリ聞こえるなぁ・・・ 夢なのに・・・・ 「みっきー、スマホ ♪ 」 「みー、スマホ ♪」 ん~? スマホ・・・・・・? 「見て ♪ 」 「見ろ ♪ 」 見ろ・・・・・・・? 夢なのか現実なのか 分からないまま 眠い目を こじ開けて スマホを見る・・・と。 『──── えっ !?』 一気に眠気が吹っ飛んだ。 暗闇に 明るく輝く スマホの画面。 その小さな画面の中には・・・・・手を振る玲音と咲哉の姿があった。 『え?え?なんで?』 ガバッと飛び起きて スマホを覗き込む。 なんで? コールはなかった・・・て事は・・・ 切れてなかった・・・??? いや・・・それより、 なんで・・・ビデオコールになってんの・・・? は! まさか・・・コイツらの仕業かっ! 『お、お前らなぁ!なにしてんだよ!』 眠いのを邪魔されて かなり不機嫌な俺は イライラと2人に怒りをぶつけるけど返ってきた答えは意外なもので・・・・。 「えー?俺たちじゃないよ~?」 「そうだぞ?みーがこれにしたんだぞ?」 『え・・・・・・・・・・?』 俺・・・・・・? 俺・・・・・が・・・? 俺がっ !? 『えぇぇぇっ !?』 なんで? どうゆう事っ・・・?? は! まさか・・・・・・押し間違えたっ !? 「サプライズ嬉しいよ、みっき~♪ 」 『・・・・・・・・・は?』 「俺たちを見捨てなかったんだな ♪」 『・・・・・・・・・は・・・』 「「さすが俺たちの みっきー(みー )♪」」 『い、いや・・・!違う・・・・っ/////!』 「「ありがとう、みっきー(みー ) ♪ 」」 『────あ・・・・・あ・・・う・・・・・ 』 ど、ど、どどどどどうしよう・・・・・! どうしよう・・・・っっ !! とんでもない勘違いされてるぅーっ !! どうしようーっっ !! 「「じゃあ、始めようか ♪ 」」 ・・・・・・・・・・あああああ! 絶体絶命 (泣)

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