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もう1つのイベント☆36

そして、次の日。 お正月だから、と目覚ましもセットせず、時間的には たっぷりと寝た。・・・ハズなのに、目が覚めた瞬間から 体が鉛のように重かった。 あれ・・・・・? なんか ダルいな・・・・ 何かしたっけ・・・・・ 何か・・・・・・・・・、 ・・・・・・・・・! 『─── あ!』 そうだ・・・! すぐに思い出した俺は、慌てて飛び起きて、昨日、必死に拭いた場所を見た。 『・・・・・・うーん・・・・』 ほんのちょっと 染みに なってるけど大丈夫そう。許容範囲・・・・・だよな? 『・・・・・うん。』 ま、いいや。 大丈夫、大丈夫。 もう1度、消臭スプレーを ぶっかけて、布団で隠す。 安心したら、急にお腹が空いてきた。 軽く伸びをして、ベッドから降りる。 寝起きで感じた 体のダルさも 起きてしまえば 気になる程でもない。 大丈夫、大丈夫。 ダルかったらまた寝りゃいいし。 と、パジャマのまま部屋を出た。 1階に下りると、ちょうど洗面台の前で 父さんが顔を洗っていた。 『おはよー、父さん』 声をかけると、父さんは タオルで豪快に顔を拭きながら 鏡越しに俺を見た。 『おはよう、光希。』 場所を変わって、顔を洗う。 さっぱりして振り返ると 父さんがまだ 後ろに立って、ジーッと俺を見ていた。 『ん?・・・・・どうしたの?』 聞けば、ふいっと目を反らして 頭をガリガリ掻く。 それは、迷ったり困ったりした時の父さんのクセ。 『なに?』 こういう時は もう ひと押し。 もう1度 聞くと、一呼吸おいて 父さんが俺を見て、口を開いた。 『・・あのな、・・・お前、昨日の夜、遅くに ドタバタしてたみたいだけど 何かあったのか?』 『・・・・・・・・・・・えっ?』 まさかの問いに 思わず固まる。 『なんか叫び声もしてたような・・・』 『────── っ !!』 父さん達の寝室は1階だ。 それでも聞こえてたって事・・・・? 『お前・・・・・・・・・・・』 再び、父さんが ジーッと顔を覗き込んでくる。何かを探るように。 『あ・・・・ あっ、・・・・あの・・・・・・・/////』 ヤ、ヤバい・・・・・っ! どうしよう・・・どうしようっっ !! 冬なのに、寒いのに・・・変な汗が ぶわっと吹き出してくる。 『まさか・・・・光希・・・・お前・・・・・』 『・・・・・・・・っ・・・・・・っ・・・・・・////』 ど、ど、どうしよう・・・! どうする?なんか、言い訳・・・・ 言い訳しないと・・・・・ 『あ、あの・・・・あの・・・あ・・・・・・・・・』 って、なんも浮かばーんっ! 慌てふためく俺に 父さんは・・・ 『お前・・・イジメられてるって事はないよな?』 『・・・・・・・・・・・へ?』 まったく、予想もしてなかった 言葉が 耳に飛び込んできた。

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