407 / 700

もう1つのイベント☆37

『え・・・・・えーと・・・・・・?』 イジメ・・・られてる? ・・・・・っていうのは、えーと? えーと、例えば・・・・ イヤだって言ってんのに エッチなこと されたり、させられたり・・・ イきたいのに イかさせてもらえなかったり・・・ とか? そうゆう事? 『光希?』 『・・・へ?─── はっ!』 いやっっ//////!いやいやいや! 何 考えてんだ!俺は・・・っ! アイツらとの あーんな事や こーんな事、 父さんに言える訳 ないじゃんかっ///! とはいえ、イジメられてるなんて事は ないんだから、ここの誤解は解いとかないと! 『いや!ないから!全然、大丈夫だから!』 『・・・・・・・・ホントかぁ?』 父さんは、疑わしい目で ますます ジーッと見てくる。 う~ん。 こりゃ まだ信じて・・・ないな。 『その・・・電話は、いつも遊んでる友達で、ちょっと ふざけてただけなんだ。 えっと・・・うるさくして ごめんね?』 両手を合わせ、ちょこん と首を傾げてみる。 これ、玲音と咲哉なら すぐ納得してくれるんだけど 父さんは・・・どうだろう・・・? 首を傾げたまま、父さんを ジーッと見つめる。 お願い・・・・信じて・・・、と念を込めて。 すると、父さんは頭をガシガシしながら 俺から ふいっと目を反らした。 『・・そ、そうか!なら いいんだ。それなら、うん。』 ・・・あれ? 信じてくれたの・・・かな? でも、なんで目を反らすんだろ? 頭も掻いてるし・・・・ まだ迷ってる・・・とか? なら・・・・、 『うん、ホントに大丈夫! ホントに いいヤツらなんだ。』 もう ひと押し。 『心配してくれて ありがとう、父さん。』 信じてほしくて、安心してほしくて、にっこり笑って見せる。 『あ、あぁ。そ・・・そうか。わかった。 わかったよ、光希。』 俺の頭をポンポンと撫でた父さんは あっさりとそう言うと・・・なぜか顔を赤くして、そそくさと洗面所を出ていってしまった。 『・・・・・・・・・・・・・・?』 なんだろ・・・・? でも、信じてくれたんだ・・・よな? よかった・・・。 ホッとしたら気が抜けて、その場に へなへなと座り込む。 朝から、なんか・・・どっと疲れた・・・・ 『光希~ご飯よ~!早くいらっしゃい~!』 母さんの呼ぶ声がする。 行かなきゃ・・・。 朝ごはんを食べたら もう1度 寝よう、 心に決めて、よろけながら立ち上がると ゆっくり台所へと向かった。

ともだちにシェアしよう!