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みっきー風邪をひく☆3
『お、お、おおおお前ら・・・・・!』
父さんに 何を言うつもりだ・・・・・!
いや、つーか!
なんでウチにいるんだ・・・・っ!
『あれ。みっきー 起きた?』
『おお。起きたのか、みー 』
『起きたのかじゃないっっ!おまえら・・!
なんで・・、こ、・・・ここ・・ぉ・・・・ぉぉ・・』
あ。ヤバ。
大声出したら、くらくら・・・・
『ほら、急に起きるから。寝て寝て!』
『そうだぞ?まだ寝てろ。ほら、みー』
『う~・・・・・』
ふらつく体を2人が 支えて、優しく そっと 寝かせてくれる。
『ご・・・・・ごめん・・・』
『どういたしまして ♪ 』
『気にすんな、みー ♪ 』
おとなしく横になったら くらくらは すぐに治まった。
『ふふ~。みっきー、いいコ ♪ 』
『はは。いいコだな、みーは ♪ 』
2人 嬉しそうに顔をほころばせ、ニコニコ 俺の頭を撫でてくる。
『『いいコ、いいコ ♪ 』』
『・・・・・・・・・・////』
もう・・・いつもいつも そうやって人を子ども扱いしやがって・・・・////
プイッと顔を反らすと クスクス笑う2人の声が聞こえてきた。
これも、いつもの事。
でも・・・、
いつもみたいに2人が傍にいる、
それだけで ホッとする。
・・・・・悔しいけど。
『ちょっと顔色よくなったね』
なでなで。
『熱も少し下がってきたしな』
なでなで。
『『よかったね(な) ♪ 』』
『・・・・・・・・・ん //////』
そう言われてみれば、
さっきより体が軽い・・・・気がする。
そっか。
熱 下がってるんだ・・・・よかっ・・・
『うんうん。よかったな、光希』
そこに、玲音と咲哉の後ろから 父さんが ひょこんと顔を覗かせる。
つい、反射的に「ありがとう」 って、 返してから 気づいた。
─────あ。
父さんいるの、思いっきり忘れてた・・・////!
うわわ・・・・////!
今の やり取り、見られた!?
聞かれた、よな !?
ひ─────//////っっ !!
恥ずかしいっっ・・・////// !!
『と、ととと父さん・・・・////
あの!・・・あの、い・・・いいい今の・・・・・』
焦って起き上がろうとしたら、玲音と咲哉に 上から ギュッと押さえられ 止められてしまった。
『ダメダメ、みっきー、寝て?』
『起きるなって、みー。寝てろ』
それでも もがいていると、
『言うこと聞かないならキスするよ?』
『そうだぞ?ねーっとり濃厚なヤツ。』
ニッコリ。
とんでもなく恐ろしい事を、わざとらしい笑顔を貼りつけて2人が耳元で囁く。
『『分かった?』』
ニッコリ。
顔は笑ってるけど 目が笑ってない。
本気だ・・・・本気で言ってる・・・・
『・・・う・・・・。わ・・分かった・・・・・』
本気って事は、ホントに やる・・・
コイツら なら ホントに。
仕方なく 起き上がるのを諦め、もがくのも 止めた。
『はーい。みっきー いいコだね~ ♪ 』
『よしよし。みーは いいコだな~ ♪ 』
なでなで。
だから・・・・・・////
これって仲のいい友達に見えてんのか?
ものすごく不安・・・・・・
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