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みっきー風邪をひく☆10
『はい、みっきー。どうぞ ♪ 』
『たーんと食べろよ?みー ♪ 』
『ありがと・・・』
2人が作ってくれたのは、野菜たっぷり
卵と うどん入りの雑炊。
「食べさせてあげる!」と張り切る2人・・・・を、止められるハズがなく、ここは体力回復のため と、おとなしく食べさせてもらう事にする。
『『あーん』』
『・・・・・・・////』
ふーふーして食べさせてもらうなんて・・・・
子供みたい・・・///
だけど、ひと口 食べれば 口いっぱいに生姜の香りと優しい お出汁の味が 広がって、温かさが じんわり体に染みていく。
『美味しい・・・・』
『ふふ。当然!生姜も愛情もたっぷり ♪ 』
『いっぱい食べて風邪を吹き飛ばそう ♪ 』
『うん・・・・///』
『はい、あーん』
『あーん』
ニコニコ差し出されるレンゲ。
(もちろん 2つ)
『う・・・/// あ、あーん・・・////』
なんか・・・雛鳥になった気分・・・///
それでも、あまりの美味しさに あっという間に雑炊を平らげ、玲音が作ったっていう リンゴのゼリーも ペロリ!と 完食した。
ああ・・美味しかった。
お腹いっぱい。
『ごちそうさまでした・・・・』
『よく食べたね、 お利口~ ♪ 』
『薬 飲んだら横になろうな ♪ 』
なでなで。
『・・・・・・・・・・/////』
やっぱり子供みたい・・・俺・・・・///
正直、2人の変態っぷりに 困ることも多々あるけど・・・つい許しちゃうのは 2人が俺を大事に思ってくれてるのを知ってるから。
安心して 甘えられる相手がいるって
すごく幸せ・・・
『・・・・・・・・・・・・』
昨日も今日も 1日中 寝てたのに 優しく頭を撫でられていると また眠気が襲ってくる。
『眠くなった?』
『・・・うん・・・・』
ふわふわ
『寒くないか?』
『・・・・・うん・・・』
ふわふわ
『ずっと傍にいるからね 』
『安心して寝るんだぞ?』
『・・・・・・ん・・・』
どんどん声が遠くなっていく。
『お父さんにも 約束したからね ♪ 』
『ずっと傍にいさせて下さいって ♪ 』
『・・・・・・・・・・・・・・・』
・・・・・・・・・・・ん?
お父さん・・・?
約束・・・・・・・?
『・・・・・・・・・・・・・・』
えーと・・・・
・・・・・なんか
気になる言葉が・・・聞こえたような・・・・
気が・・・・・・
よく聞かなきゃ・・・
ああ・・・・でも
眠い・・・・
『おやすみ、みっきー』
『おやすみ、みー』
両方の頬っぺたに、チュッとキスが落とされた。
それを感じたのが最後。
俺は また深い眠りの中に誘われていった。
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