420 / 700

みっきー風邪をひく☆11

『ん・・・・・・・・・・』 ───目を覚ました時 まず目に飛び込んできたのは・・・ 見慣れた天上・・・・ 寝心地のいいベッドに さらさらのふかふかの布団。 あー、気持ちい・・・ いっぱい寝たから 気分は すっきり爽快! 『ん~ ♪』 あー、さらさら ふかふか気持ちい・・・ ウチの布団と大違いだなぁ・・ ・・・・・・ん?あれ? ここ・・・・ 『・・・・・・・・あれ?』 キョロキョロ見回すと ここは玲音の家・・・ あれ?なんで? いつの間に? 不思議に思いながら 起き上がる。 ──と、ちょうど そのタイミングで 部屋のドアが勢いよく開いて、玲音と咲哉が入ってきた。 『おっはよ~、みっきー ♪ 』 『おはようさん、みぃー ♪ 』 『・・・・・え、お、おは・・・んぶっ・・!』 ご機嫌で飛びついてきた2人に 交互にキスされる。 『んっ///!ちょ・・・んむっ・・ん・・・・///』 朝っぱらから こってり濃厚なキス。 鬱陶しい、ていうか息が苦しい・・・! 『んっん!んんんん!』 ← (ちょっと!苦しい!) 『ん?なんだって?玲音 』 『えっと~、もっとキスして、かな?』 『───っ !?』 ・・・・・・な!(怒) また、コイツは・・・////! 『ぷはあっ!ち、ちがーう///! 玲音!都合のいいように訳すな!』 2人の顔を ぎゅうぎゅう押して、なんとか キスをほどいて噛みつく。 『あはは。冗談だってば~ ♪ 』 『すまん。冗談だ、冗談~ ♪ 』 『・・・・もう・・・////』 むー と睨んで見せても 2人はヘラヘラ笑うだけ。 これっぽっちも悪いと思ってないな・・こりゃ。 ここは、もう1度 布団に潜って 徹底的に無視を決め込んでやりたい・・・ところだけど 昨日 一昨日と 寝過ぎたからか 腰が痛くて これ以上 ベッドに横になってるのは ツラい。 ・・・・・お腹も空いたし。 というワケで、2人を押し退けて! ・・・押し退け・・・・て・・・ 押し退け・・・・られな・・いぃぃ・・・・・・! 『ふふ。みっきー、何してんの?』 『ははは。何がしたいんだ?みー』 2人に笑われる。 うぅ・・非力な自分が恨めしい 残念ながら 力では無理そうなので ちょっと考えて作戦変更! 『お、お腹・・・空いたなー』 なんて 言ってみたりしてみる。 すると、 『じゃあ、すぐ用意するね ♪ 』 『よし!待ってろよ、みー ♪ 』 2人は俺から すぐに離れ ベッドから ピョンッと飛び下りた。 よっしゃー ♪ 作戦、成功 !! 俺、頭いい! 心の中で ガッツポーズ! 『あ、そうだ。もう起きてもいい?』 これも確認しとかないと。 また「お仕置き」とか言われたらイヤだしな。 『もう熱も 下がった事だし、いいよ ♪ 』 『無事ママさんの許可も 貰えたしな ♪ 』 これもOK!よっし! ん?・・・・母さん・・・? 『あ!・・・・・そういえば 俺、いつの間に ここに・・・・?』 そうだ・・・これも 聞きたかったんだ! 『ああ、朝だよ? みっきーてば起こしても起きないから』 『起こすのを諦めて、シーツに くるんで 車で 運んだんだ』 『え・・・・・・・・////』 起こしても・・・起きなかった? って、俺・・・ どんだけ爆睡してたんだ・・っ //// 軽く凹んでいると 2人が ドアの前で振り向いて ニヤッと笑った。 『あのシーツ 洗濯しといたからね? 』 『・・・?あのシーツ・・・?』 ・・・・なんだっけ? 『みーの精液が染み込んだシーツだよ ♪ 』 『は・・・、なっ、─────っっ/// !!』 シーツ////! って、あのシーツかっ////! あの夜のコトを思い出してボボンッと真っ赤になった俺を見て 2人は楽しそうに笑う。 『みっきー、可愛いー ♪ 』 『可愛いなあ、みーは ♪ 』 『・・・・う、うっさい・・/////っ !!』 腰が痛い とか、もう!どうでもいい/// !! 俺は・・・布団虫になる! 『じゃあ、待っててねー ♪ 』 『美味しいの作るからな ♪ 』 頭から布団にくるまった俺に、2人は笑いながら そう言うと、部屋から出ていった。

ともだちにシェアしよう!