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みっきー風邪をひく☆13

『じゃあね~、みっきー ♪ 』 『じゃあな~、みぃー ♪ 』 『うん・・・・・・また・・・・・』 俺は 力なく 2人に手を振る。 初日は、エッチして終わり、 2日めは 、宿題をしてDVDを観て エッチして終わり、 3日めに ようやく外に出掛けて、 ショッピングとカフェ巡りをして ・・・・エッチして・・・・・・・ そして、明日から新学期が始まるから 朝、また エッチして そのまま ベッドの上で過ごして帰ってきた・・ ・・のだけど。 『・・・・・・・・・・・・・はぁ』 家に・・・・・入りづらい。 まさか母さんが 俺たちの事、知ってたなんて・・・ しかも、2人に詳しく聞いたら・・・ 俺たちが つき合い始めて すぐ・・・・だとか てことは、ずっと・・・・ずっと・・・ずっと・・・・ 母さんは知ってたってコトで・・・・ ってコトで・・・・・ 『・・・・・・・・・・・はぁ』 俺・・・・・・ どんな顔して帰ったらいい ?? 『・・・・・・・・・・・はぁ』 玄関の前で悩むこと──5分。 ・・・・・・・・・・寒い。 めちゃくちゃ、寒い。 このままだと また風邪ひいちゃう! 『・・・よ、よーし。入るぞぉ!』 声を出して自分を奮い立たせる。 ──が、その時、いきなり 中からドアが開いて 母さんが顔を出した。 『 ────── っっ !!』 突然の母さんの登場に 何を言おうか、どんな顔をしようか、 考える間もなく「もう!何やってんの!」と 家の中に引きずり込まれた。 『もう・・・玲音くんが電話くれたから良かったけど!  また風邪ひいたら どうするの!』 『ぇ・・・・っ !?れ、玲音が !?』 『そうよ!  「みっきーが家に入れなくて困ってるだろうから  迎えに出てあげて下さい」って』 『は・・・・・・・・え??』 『はい!いいから入るっ!』 ぐいぐい引っ張られ、リビングのソファーに座らされ、呆然としてる間に 目の前にマグカップが差し出された。 『ほら、飲んで。温まるから』 『う、うん・・・・・』 淹れてくれたのは俺の大好きなココア。 飲めば ひと口で 幸せ~な気分になる。 『おいし・・・』 『そう?よかった。  で・・? なんで入ってこれなかったの?』 『 ── っ、うぐ・・・っ!そ、それは・・・・・』 言葉に詰まる。 すると・・・ 『玲音くんと咲哉くんと つき合ってるの  母さんが知ってたから?』 『────っ、え !? え、えと・・・・////』 ストレートに聞かれて・・・ やっぱり言葉が出なくて・・・・ でも、そのとおり・・・・だから、小さくコクンと頷くと 母さんは バシッと頭を叩いてきた。 『いっ、痛ぁ !!』 『・・・・・・・・あのねぇ、光希。  もっと堂々としなさい。好きなんでしょ?  玲音くんと咲哉くんが』 『え、え・・・・・?  ・・・あ、あぁ・・・う・・・うん・・・////』 『だったら、私は もう とっくに  覚悟を決めてるんだから  負い目とか感じなくていいから、ね?』 『・・・・・・・か、母さん・・・・・・・』 『お父さんも 光希が きちんと話せば  分かってくれるわよ。  ・・・・って、玲音くんと咲哉くんが  うまくやるだろうけど。  えーと、なんだっけ?地固め?  してるって言ってたし』 『え・・・・・』 で、出た! 地固め・・・・・っ! アイツら、母さんにも言ってんのか・・・! 『あの子達が いい加減な気持ちなら許さなかったけど  ちゃんと将来の事も考えてるみたいだし』 『え?将来の事・・・・・って 何?』 『あ!マズい!これ、言っちゃダメなんだった!  ま、まあ詳しくはあの子達に聞いて!』 『え?・・・・どうゆう事・・・・?』 『あははは!あ、そうだ!明日 学校でしょ?  今日は ご飯食べたら 早めに寝なさいねー!』 高速で立ち上がった母さんは 飲み終わったマグカップを手に そそくさとキッチンへと消えていった。 『・・・・・・・・・』 母さん・・・・ 誤魔化すの、下手すぎる・・・・・

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