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みっきー風邪をひく☆14
家のご飯も 美味しかった。
さばの塩焼きに、肉じゃが、酢のもの、お味噌汁。
玲音と咲哉が作る ご飯も もちろん美味しいけど 母さんのご飯は 特別。
『美味しかった。ごちそうさま』
『はい。お粗末さま ♪ 』
食器をシンクに運ぶ 母さんの後ろ姿を尊敬の眼差しで見つめる。
一人息子が 男と(しかも2人)とつき合う事を許して認めてくれた母さん。
ウチの母さんって偉大だな・・・・
『はい。食後のお茶とお饅頭 ♪ 』
『わー!ありがとう、母さん』
ズズー。
あ~、お茶 うまい ♪
『・・・・・で?玲音くんちは楽しかった?』
『え?!・・・あ、ああ!う、うん・・・///』
『何したの?』
『えっ !?ナ、ナニ・・・・ !?』
『そう、いつも何してるの?』
『え・・・!いつも !?・・・いつもって、いつも !?』
『そう、いつも』
『・・・・・・えぇ////////////// !?』
ちょっ・・・・・・////
ええ !?聞いちゃう?ソレ、聞いちゃう !?
ぶわっと顔が熱くなって汗が吹き出してくる。
どうしよう・・・どう答えたら・・・・ !?
焦りまくる俺だったけど。
『なに?DVD観たりとかしてんの~?』
『え・・・っ !?D・・・VD ??』
あ・・・・・・・・・・・・・/////
ナ、ナニってナニじゃなくて、ナニって事?
ナニはナニで・・・・・あれ? あれ?
『・・・・光希?どうしたの?』
母さんが小さなお饅頭を口に放り込みながら不思議そうに俺を見る。
うわーっ////!バカ!バカバカッ///// !!
俺の勘違いっっ///// !!
『・・・っ!あ、あはは////!うん!そう!DVD観たり本読んだり、宿題したり!そ、そんな感じ!あははははっ!』
『ふーん。楽しそうね ♪ 』
2つめのお饅頭をパクリ。
よ、よかった・・・・
俺の(とんでもない)勘違い バレてない・・・////
『う、うん・・・////!た、楽しいよ !!』
俺もお饅頭を1つ、口に放り込んで
お茶を飲み干した。
『じゃ、じゃあ!俺・・・お風呂入るね!』
急いで 着替えを取りに 部屋を出ようとした時、母さんが俺を呼び止めた。
『ねぇ。玲音くんと咲哉くんにさ、今度 また ウチに泊まりに来てって伝えといて?』
『・・・・・・・・・え?』
『我が家の味も伝授したいし。お願いね ♪ 』
それだけ言うと、もう1つ お饅頭を口に入れて キッチンに行ってしまった。
『・・・・・・・・・・・我が家の・・・・味・・・・・?』
え・・・・・・・・・っ !?
そ、それって・・・・・・/////
うわ・・・・・・・/////
うわわ・・・・・・/////
なんか、それって・・・・////
なんか・・・なんか・・・/////
結婚する前の花嫁修業 !?みたいな・・・
そんな・・・・感じじゃない・・・・?////
うわわーっっ/////
花嫁だって!花嫁っ!
(立場的には逆だけど)
でも、どうしよう・・・嬉しい/////
これは さっそく玲音と咲哉に・・・・
『光希~、お風呂 入りなさいよ~』
俺の心を見透かしたように母さんが声をかけてくる。
『あ!・・・・は、はーい!』
よし。
とりあえず、お風呂 入って。
お風呂から上がったら 電話しよう。
・・・2人に。
☆
☆
☆
「へぇ~、ママさんが そんな事をね~ ♪ 」
「それは ぜひ近いうちに行かなきゃな ♪ 」
『うん////』
「いいママさんだね~ ♪ 」
「よろしく伝えてくれ ♪ 」
『うんっ/////』
「「じゃあ、また明日ね(な) ♪ 」」
『また明日!おやすみ・・・・////』
「「おやすみ! 」」
ぜひ 近いうちに・・・か。
楽しみだなー ♪
『・・・・・・・・・・・・・////』
正月早々 色んな事があったけど・・・・
なんか 色々 あったけど・・・・///
色々・・・・・・・・////
あ、あったけど・・・・///!
俺も 覚悟を決めた!
これから ずっと2人とつき合っていきたいから・・・
2人を好きだって気持ちを大切にしたいから
理解してくれた母さんのためにも
恥じたりしないで堂々と胸張ってようって。
将来の事も、
いつか話してくれるだろうし
ずっと一緒にいるんだから
慌てて聞かなくても いいや
(って、思うことにした )
父さんにも・・・
いずれは話さなきゃいけない日が来るだろうけど
玲音と咲哉がいれば大丈夫。
3人なら・・・・
きっと大丈夫。
*** おわり ***
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