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バレンタイン☆1
───2月
中間テストに マラソン大会。
大嫌いな2つの行事が終わった!
とりあえず 期末テストまでは なんもないし
の~んびり出来る!
気分は 最高!るんるんだー ♪
放課後の教室で
ひとり、ニヤニヤしているところへ
『ねー、バレンタインどうする?』
っていう女の子の声が聞こえてきた。
『・・・・・・・・・』
ほぉぉ
・・・・・・・そっか、
もうすぐバレンタイン・・・・・かぁ。
『そりゃあ、やっぱり手作りでしょー』
『えー !?手作りっ !?』
『すごーいっっ !!』
盛り上がる女の子たち。
『・・・・・・・・・・』
ほほぉ
・・・なるほどぉ
手作りかぁ・・・・・・・
バレンタイン・・・
俺も・・玲音と咲哉に なにかあげようかなぁ
なにがいいかなぁ?
作るったって アイツらの方が上手いし
買った方がいいかな・・・
でも・・・・・
前 俺が作ったカップケーキ、
すごく喜んでくれたよな・・・
て事は やっぱり手作り ??
手作りか、やっぱ!
だな、手作りがいいよなぁ !!
うわー!
なに作ろう?
うまく出来るかな?
うは・・・なんだこれ
なんか楽しい・・・!
あれこれ考え 口元が緩む。
── と、その時、
『みっきー、帰ろ ♪ 』
『みー、帰るぞ~ ♪ 』
玲音と咲哉が 教室に入ってきた。
『・・・あ。////う、うん!』
うわわー////
俺、今 完璧に乙女思考に陥ってたー!
は、恥ずかし・・・・っ////
ぶるぶるっと頭を振って、2人の元に急ぐが、2人は 傍に行った俺を見るなり
『あれ?みっきー・・・顔 赤くない?』
『ん?ホントだ・・・顔 赤いぞ?みー』
『『大変!また風邪・・・!? 』』
と、オーバーリアクションで 手をあてたり、おでことおでこをくっつけたりしてくる。
まだ、クラスメイトがたくさん残っている教室の中、男子のどよめく声と、女子の黄色い声が混ざりあう。
『───っっ///、ちょっ・・・!離せ///!
なんでもないっ!大丈夫だから・・///!』
必死で 2人を引き剥がし、なんとか離れると、 腕を引っ張って教室を出た。
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