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バレンタイン☆8

それからというもの、 玲音と咲哉と一緒に帰れない日は 家でブラウニーを焼き、ラッピングの練習をしまくった。 バナナを入れてみたり、 リンゴを入れてみたり、 チョコレートを変えてみたり、 試行錯誤しながら なんとか 満足する仕上がりにする事が出来た。 そして、バレンタイン・・・・ 前日。 今日は、久しぶりに咲哉の家にお泊まり。 可愛くトッピング&ラッピングしたブラウニーは、 明日 渡すのを待つだけ。 う~、 なんだかドキドキする・・・/// 何度も味見したし、トッピングもラッピングも上手く出来たし・・・母さんも太鼓判 おしてくれたし・・・だから 何の不安もないハズなのに・・・ ご飯も、お風呂も 上の空だった。 いつもなら 寝るまでのリラックスした この時間も・・・・なんだか ソワソワして落ち着かない。 もう・・・・こうなったら 今、渡してしまおうか・・・・! なんて事を考えていたら 『みっきー、今日はもう寝る?』 『みー、今日はもう寝ようか?』 玲音と咲哉が、テレビを消して 伸びをしながら 立ち上がった。 『・・・・・・・・へ? ・・・・・もう??』 たっぷり、30秒は経ってから やっと 言われた意味を理解して、驚いて2人を見る。 『うん。 なんか みっきー疲れてるみたいだし。』 『俺たちも 色々あって・・疲れてるから 寝たいしな。』 『・・・・・・・・・・・・・ふーん・・・・』 あ。 そういえば・・・ 玲音も咲哉も ずっと おとなしかった・・ような・・・・ 俺・・・今日は 2人に 1度も キスされたり、抱きつかれたり、 触られたり・・・・・してない・・・ そっか・・・・ 疲れてんのか・・・・ 『・・・・・・・うん。寝る・・・・』 このまま ソワソワして明日を待つより 寝てしまった方がいいのかもしれない。 俺は、2人と手を繋いで 寝室へと向かった。

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