433 / 700

バレンタイン☆10

散歩・・・・と いっても さすがに 外には出られない。 (セキュリティが入ってるから 夜は 勝手に出たら 大変なんだって) 結局、家の中・・・廊下を行ったり来たり。 うろうろするのにも飽きて、 廊下の突き当たりにある窓から 外を覗くと・・・ 『あ・・・・玲音の家・・・』 そうか・・・・ここから見えるんだ・・・ 長いこと ここに来てるけど こんな風に外をみるのは初めてで なんだか新鮮・・・ ・・・・・・・・ん? なんだろ・・・・? なんか・・・向こうの家の・・窓で なんか 動いてる・・・・? 動いて・・・・・・んん?手? 手 振ってる? え・・・・・・・・・誰? よーく、よーく目を凝らして見てみると それは・・・・・・ 『あれ・・・?玲音の・・・お父さん・・・?』 わー!玲音のお父さんだっ! 嬉しくなって 両手を大きく左右に振る。 ───と、玲音のお父さんが 「下に降りて」と、身ぶり手振りで伝えてきた。 すっかり嬉しくなった俺は 深く考えずに両手で 丸を作って、急いで階段を下りた。 けれど・・・1階に下りた時に はた と 気がついた。 あれ? 1階に下りて・・・・どうすんだ? 玲音のお父さん、向こうの家にいるのに・・・・ 『しまった・・・!俺の早とちり・・・・』 てっきり「下に降りて」だと思ったけど もしかしたら 全然 違ったのかも・・・ うわわわ・・・/// どうしよう・・・! ・・・もう1回戻って 確認しなきゃ! 階段を上がろうとした、その時 『『みっきー(みー)くん ♪ 』』 後ろから声をかけられて、 『わ─────っっ !!』 ビックリして 大声を上げてしまった。 『あはは。ごめんね、ビックリした?』 『ははは。驚かせて すまない ♪ 』 『・・・・・・っ・・・・・、あ・・・・・・・』 聞き覚えのある声に 振り向くと そこに立っていたのは、玲音のお父さんと・・・咲哉のお父さん。 バクバクする心臓を押さえながら、 『こ、こんばんは・・・!』 ペコリと頭を下げれば 少し間があって 2人のお父さんズが 「かわいー!」の雄叫びと共に抱きついてきた。 『─────────っっ//// !! あ、あの・・・っ、あの・・・・・///// !!』 離れようともがいても びくともしない体。 ていうか、なんで こんなに アイツらと行動がそっくりなんだ・・・・・////! あ・・・、親子だからかっ! じゃなくて────///// どうしたらいいの? この状況・・・・! 誰か 助けて─────っっ !!

ともだちにシェアしよう!