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バレンタイン☆13
待ってて、
って 身ぶり手振りで 言われたけど、
どうせなら玄関で待ってよう
と、リビングから出た。
家が広いから ちょっと時間かかるかな・・・と
廊下で 玄関の方を向いて待ってたら
『おはよ~、みっきー ♪ 』
『おはようさん、みー ♪ 』
突然、後ろから 肩を叩かれた。
『っっ!わ─────っっ !!』
振り向くと、玲音と咲哉が立っている。
え?え?えぇ?
な、なんで後ろから・・・・ !?
いつの間に !?
ってか、昨日も おんなじ事があったよーな
気がするんだけど・・・っ !!
お父さんたちといい、
一体、どっから 入って来たんだ・・・・っ!
『ふふ ♪ ビックリした?』
『ははは ♪ 驚いたかー?』
ニコニコの2人は たっぷり寝たからだろう
スッキリ さっぱりした顔をしていた。
『じゃあ、俺んちに行こうか ♪ 』
『よーし!こっちだぞ?みー ♪ 』
『・・・・・・え?』
どこから来たのか 聞けないまま
2人に手を引かれ、向かうのは玄関ではなく
廊下の奥、1番 端っこの部屋。
『え・・・・?ここ・・・・・?』
『そう、ここ ♪ 』
『ここ、ここ ♪ 』
『・・・・・・・・・・え?』
2人に促され 入ると、そこは 書斎だった。
窓側に背を向けるように置かれた大きな重厚な机、壁一面に 本棚が作りつけられていて
重々しい雰囲気の部屋だ。
本棚には、俺なんか 絶対 読まないだろうって感じの 難しそうな 分厚い本が ぎっしり並べられている。
『・・・・・・・・ ??』
っていうか・・玲音の家に行くのに
なんで ここに 連れてこられたんだろ・・?
と、思っていたら
2人は 本棚の横の 小さな扉の前に。
『さあどうぞ、秘密の入口へ ♪ 』
『ようこそ、秘密の入口へ~ ♪ 』
振り向いて にっこり笑うと、扉を開けた。
恐る恐る 中を覗きこむ。
『・・・・・・・・え?』
なに、ここ・・・・・・!!
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