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バレンタイン☆15
『みっきー、こっちこっち ♪ 』
『みー、こっちだ、こっち ♪ 』
『え・・・・・・?わっ・・・!』
朝ご飯のサンドイッチを食べた後・・・
「見せたいモノがある」、と
またも 2人に手を引かれ
玲音の部屋に連れて来られた。
『さあ、着いたよ?』
『着いたぞ?みー!』
部屋の前で、勿体つける2人。
あ。
これは・・・・・・
きっと、いや、
間違いなく
バレンタインの・・・プレゼントだ・・・
わー!
俺、咲哉んちに置いて来ちゃった・・・!
『行くよー?』
『行くぞー?』
『う、うん・・・・』
ま、いいか。後で渡そう。
後で・・・・
『『じゃじゃーん!』』
ドアが開いて、最初に目に飛び込んできたのは・・・リボンのついた背の高~い箱。
『・・・・・・・・・?』
なんだ?これ・・・・・・
ずいぶん おっきいな・・・・
なんか 人でも入ってそうな・・・?
なーんてね。
まさか、ね。
『『じゃじゃじゃーん!』』
2人の掛け声で、箱が パカーンと
左右に別れた。
『え・・・・、──── っっ !!』
わーっ!
ホントに箱の中に なんか すごい
茶色い人が いるーっ!
誰か・・・・!
誰か・・・って・・・・
え?
ちょっと待って・・・?
茶色い・・・人?
1歩 近づいて よく見てみると
それは・・・・・
『え!・・・こ、これ・・・これ・・・!』
『『 はーいっ!俺たちの力作!
みっきー(みー)の
等身大チョコレート!で~すっ!』』
『えぇぇぇーっっ!』
チョコレートだったー!
しかも、俺ぇぇぇーっ!!
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