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2人のこと。
なんか、座ってもいいのか・・・?
って思うくらい高級感 漂うソファー。
う・・・座りづらい・・・・・。
ちょこんと 浅く座って2人を待つ。
手持ちぶさたで、キョロキョロ見渡すと、
部屋の中に、また部屋がある。
この 一部屋がマンションみたいな造り。
今、2人が入って行った部屋は・・・多分、
キッチン?かな?
カチャカチャ食器が触れあうような音がしてる。
あと、扉が3つ。
何の部屋だろう・・・・。
『お待たせ。』
目の前に、コーヒーとイチゴのショートケーキの皿が置かれる。
あ。ケーキは普通・・・・。
『とりあえずコーヒーにしたけど・・・飲めるだろ?』と、黒髪。
『あ、うん。』
『ミルクと砂糖は多めだよね?』と、茶髪。
『え・・・・・・?』
な、なんで知ってる !?
なんなの?なんで俺の事・・・・・
『なんで俺の事、知ってんの?って思ってる?』
クスクス笑いながら、黒髪が・・・
あー!めんどくさい!名前・・・・・・!!
『それより!お前らの事、ちゃんと教えろよ!名前とか・・・・』
『あー。そうか。そうだな・・・って、お前
俺らの名前、知らないの?』
不思議そうに聞かれる。
まぁ、2人とも モテるし、有名だもんな。
知ってて当然、とか思ってるんだろうな。
でも、俺は・・・・
『知らない。
顔は・・・何となく知ってるけど・・・・。』
目立つ事には関わりたくない。
だから、あまり他人の事を深く知ろう、とは
思わない。
目立つヤツの事は、特に。
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