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おまけ☆1

☆ ☆ ☆ ─── そして、月曜日 放課後。 またしても野暮用があると どこかに行ってしまった玲音と咲哉を 教室で待っていると・・・ また、あの例の3人が俺の所にやって来た。 『『『佐野山 』』』 『───っ、は、はいっ!な、なに・・・?』 あの時のコトを思い出して 壁に ぴったりと 背中をくっつけて身構える。 ───けど・・・・ 『あの・・・この間はごめんな?』 『からかって、ごめん』 『ごめんなさい・・・っ』 3人は予想外の言葉を並べて ペコンと頭を下げて、そそくさと 教室を出ていった。 『─────── へ?』 え? え? ごめん? ・・・・え? 謝って・・・くれた・・・? ってコトは・・・ ホントに誤解、解けてたんだ・・! これで もう玲音と咲哉が “女たらし”とか “女の子を取っ替え引っ替えしてた”とか 悪く言われる事は・・・ないよな。 『・・よかった・・・・』 ホッとしたら 一気に 力も 気も抜けた。 完全に脱力状態で壁にもたれて ポケーッと天井を見てたら ドタドタと足音が聞こえてきて 『うわーん!みっきぃぃぃ!』 『くそーっ!みぃぃぃー!』 玲音と咲哉が 派手に泣きながら 教室に飛び込んできた。

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