『･･････････っっ！！』 うわ、最悪･････っ！ よりによって、１日のうちの１番長い休み時間に出くわすなんて･････っっ！ ２人と目があった。 俺を見て、ニッコリ笑う。 『･･･････････っっ！』 ヤ、ヤバイ････！ ど、どうしよう。 どうしよう！ ････どうしようっ！！ 逃げなきゃ･････！ 逃げないと･････！ なんて、思うばっかりで、全っ然 動けない。 俺は、固まったまま、どんどん近づいて来る２人を、ただ呆然と見ている事しか出来なくて。 ど･･･ど･･･どうしよう････！ 気持ちだけが焦る。 このままじゃ･･･ ここで話しかけられたら･･･ 俺の････俺の 平穏な高校生活が 終わってしまうーっっ！！ ･････だけど。 そんな俺の内心の動揺をよそに、 玲音も咲哉も、２人で 楽しそうに話しながら･･･ そのまま、俺の横を通り過ぎて 自分たちの教室に消えてしまった。 『･･････････････え？』 あれれ？ あれれれ？ 今、目･･･合ったよな？ 俺見て･･･笑ったよな？ あれぇ･･････？ あれ？ あれ？ あれれ？ え？ 昨日の････って、夢 !？ 夢･･････だったっけ？ あれれ？