519 / 700
みっきーの誕生日☆20
『わぁ・・・すごーい!』
キレイ!
ケーキも すっごい美味しそう!
大好物を目の前に 怒ってたコトも忘れて
思わず 顔がニヤけてしまう俺。
───あ。
でもなぁ・・どうしよう・・・
さっきまで無視してたのに
急には食べづらい・・・
すっごく
飲みたいし 食べたいけど・・・
うう・・・
無視なんかしなきゃ よかったぁー!
なんて、
ひとり頭の中で もだもだ。
・・・・していたら
『はい。みっきー、あーん ♪ 』
『ほら。みー、あーんしろ ♪ 』
玲音と咲哉が
チョコレートケーキを乗せたフォークを
俺の前に差し出した。
『・・・・・・・へ・・////?』
『ほらほら、食べて?』
『ほら、美味いぞー?』
『・・・・・・う・・////』
い、いや・・・////
ちょ、ちょっと待って・・・!
隆太郎さんがいるのに「あーん」とか・・
さすがに恥ずかしいんだけど・・・っ///!
『『あーん ♪ 』』
『・・・・・・う・・/////』
にこにこ。
いつもの事だけど
俺が食べるまで諦めそうにない2人。
チラッと隆太郎さんを見れば
わざとらしく そっぽを向いてくれてて・・
『『あーん ♪ 』』
『・・・・・うぅ・・////』
あぁ・・・
もー!仕方ないっっ!
俺は勢いよく
それぞれのフォークに かぶりついた。
『────!!』
う・・・、
うまーいっっ//////!!!』
なに、このチョコレートケーキ!!
チョコが濃厚!
ギュッて詰まってるのに 口の中で
あっという間にとろとろに溶けちゃった!
『ふふ ♪ 美味しいでしょー?』
『美味いだろ?このケーキ ♪ 』
『うん!すっごく美味しい!』
『コーヒーもどうぞ~ ♪ 』
『甘くしといたからな ♪ 』
『うん』
カップを手に取ったものの
ハートを崩すのが勿体なくて
そっと 口に含む。
『ん~、あまーい・・おいしー ♪ 』
『ケーキのおかわり あるよ~ ♪ 』
『どんどん 好きなだけ食べろ ♪ 』
『わーい ♪ 』
甘いものって
なんで こんなに
人を幸せにするのかなぁ・・・
俺、今・・すっごく幸せ~ ♪
いつものように
2人の思惑に見事にハマり
怒ってたコトなんて
すっかり忘れてしまった俺。
そんな俺を 隆太郎さんが
「素直でかわいいな~・・この子・・
2人が惚れるのもわかる・・!」
なんて、ニマニマしながら
頷いていた事には気づかなかった。
ともだちにシェアしよう!