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みっきーの誕生日☆21

『ん~!んまぁ~いっ!』 遠慮なく おかわりして 2個めのケーキを頬張る。 ん~、やっぱり幸せ~ ♪ チョコと一緒に幸せも噛みしめていると 『それにしても腕を上げたな、玲音』 隆太郎さんが 嬉しそうに玲音を腕で小突いた。 『でしょでしょ~?教えてもらってから 毎日 練習してるからね ♪ 』 言われた玲音も嬉しそう。 ・・・・・・・・ん? 『教えてもらった・・?』 『そう!ラテアートは おじさんが教えてくれたんだよ~』 『え・・・、そうなの?』 『ああ。料理とか ケーキも、な ♪ 』 咲哉も一緒になって頷く。 『え・・・・えー!?そうなの?? 隆太郎さん、すごーい・・・!』 玲音も咲哉も すっっごく料理うまいのに それを教えたのが隆太郎さんっ!? すごい、 すごーいっ!! 思わず 尊敬の眼差しを隆太郎さんに向けると 隆太郎さんは でれーんと目尻を下げた。 『そうそう。 昔っから2人とも料理とか お菓子作りとか 好きでね~。俺が色々 教えてたんだ ♪ 』 『へぇー!』 昔から・・・・ そうなんだ! 知らなかった・・・! 『そうそう。最近はますます精力的でさ~ 光希くんに飲ませたいから ラテアート 教えて!とか バレンタインにプレゼントしたいから 等身大チョコレートの作りかた教えて!とか 急に呼び出されてね~。 おじさん 大変だったんだよ~!』 『・・・・・・・・・・・・・え? ───あ、それって・・・俺の・・・せい・・? わぁ!・・・ご、ごめんなさい・・・!』 うわー! うわー! なんか 知らないトコロで 迷惑かけてたーっ! 『あー!いやいや。 結果的に俺も楽しかったから いーんだよ ♪ 将来のために若いうちに 色々 経験を積むのは いい事だしね ♪ 』 『・・・・・・・・・・・? ・・・・将来の・・ため?』 『あっ、おじさん!言っちゃダメ!』 『そう、それは俺たちが言うから!』 玲音と咲哉が慌てて 割り込んでくる。 『え?あれ? お前ら、まだ 言ってなかったの?』 『うん。まず、おじさんに 会わせてからって思って』 『ああ。 口で説明するより ここを見た方が早いしな』 『・・・・・・・・・? ・・・・・・・・・・・あ。』 そういえば・・・・ ここに来る前に そんな事 言ってたような・・ って事は・・・・・ 将来の事とか、夢とか 隆太郎さんと関係あるって事? それって・・・つまり・・・ 『そうだよ。 こーんな素敵で おしゃれで カッコいい 粋で イケてる喫茶店をやるのが 俺たちの将来の夢なんだ!』 『や、やっぱり・・・!』 俺の想像どおり! ──って、言ったの隆太郎さんだけど。 『ちょ、ちょっとー! なんで おじさんが言っちゃうのー!?』 『そうだ、そうだ! 俺たちが 言いたかったのにっっ!』 『知るか、そんなコト~! 言ったもん勝ちだもんね~ ♪ 』 したり顔の隆太郎さん。 『もー!信じられないっ!』 『せっかくの計画が・・っ!』 『知るか。言ったもん勝ちだ~ ♪ 』 『もー!』 『もう!』 『ふはははは!まだまだ甘いな~!』 『キーッ!』 『くーっ!』 『・・・・・・・・・・・ぷは』 『あー!みっきー 笑った!』 『ああ!笑うなよ、みー!』 『あははは』 うーん、面白い。 玲音と咲哉にも 勝てない人っているんだなぁ・・・ やっぱり隆太郎さんて スゴい。 さすが 師匠 (笑)

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