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ふわふわ、ふわふわ。

『ん・・・・・・』 ・・・・・んん? なんか・・・、なんだ? ふわふわ。 さっきの ふわふわ より 気持ちいい・・・・・。 ふわふわ。 ふわふわ。 なんだろう、これ。 なんか分からないけど、ものすごく 気持ちいい。 ふわふわ。 あったかい。 これは、まるで・・・・・ ちゃぷん と、水音がして、少しだけ 意識が浮上した。 ん・・・・? また、ちゃぷん と 音がして、ぼんやりとしたまま、うっすら目を開ける。 ちゃぷん。 ゆらゆら 揺れる水面が見えて、 自分が お湯の中にいるんだって事に気づいた。 『みっきー、起きた?』 背中の方から声がする。 どうやら、玲音に抱えられた状態で、お風呂に入っている・・・らしい。 『ん・・・・・・・お・・・風呂・・・・・?』 未だ、ほんわりした頭のまま聞けば 玲音が 肩にお湯をかけてくれる。 あ、気持ちいい・・・・。 『みっきー、チョコでベタベタだったから タオルで拭くより、お風呂に入っちゃった方がいいかなーって思って。』 『チョコ・・・・? ・・・・・・・・チョコ・・・チョコ・・・・・ ─────────っ////////!』 ・・・・・思い出す。 また、鮮明に・・・・とんでもないシーンが フラッシュバッ~ク。 ボボボッと顔が一気に熱くなる。 またしても俺は・・・・! 気持ちいいのに流されて、 なんて事を・・・・///// なんて事を ──── ///っっ! 『ふふ、思い出した? 体も真っ赤になってる~、かわい♪』 『う、うるさい/////! もう出るっ!出るから離せぇっっ!』 『ヤダよ。みっきー、抱き心地いいから もうちょっと♪』 そう言って、ギューっと抱きつく腕に力がこめてくる。 『・・・・・・・・・・///』 あー、もう・・・。 もう、いいや。 どうせ逃げられないし、 それより何より、めちゃくちゃ ダルいし。 『・・・・・・・・・・はぁ。』 早々に諦めた俺は、力を抜いて もう1度 目を閉じた。

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